東京から一番遠いまち・島根県江津市

お出かけスポット

先日とある記事を読んでいて、島根県江津市が「東京から一番遠いまち」として高校の地理Aの教科書に載っていたらしい、ということを知りました。

島根県江津市は私にとってはゆかりのあるまち。

今回はそんな街へいくまでの道のりについて、検索しまくった結果についてまとめてみました。

というわけで、早速スタートです!

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東京から一番遠いまち・島根県江津市

さて、島根県江津市が「東京から一番遠いまち」と言われている件についてですが、これは鉄道を駆使して辿り着こうとすると一番時間がかかる、というのがその理由らしいです。

ただ、さすがにこれは「本州内」に限定されるもの、とのこと。そりゃそうか、鹿児島とか北海道の方が絶対もっと遠い。

ところで、島根県江津市といえば、私にとっては父方の祖父母宅がある町です。また、同県内には母方の祖父母も住んでいます。母方の方がやや山口県寄り、といった位置関係です。

帰省する際はいつも母方の祖父母宅を拠点にしていた感じだったのですが、そこまで行くにあたって、私は長い間鉄道網を駆使するという選択肢をとっていました。

ルートとしては新山口駅まで東海道・山陽新幹線に乗り、そこから山陰本線に乗り換えて鳥取方面へと向かう、といった具合です。

そして、鉄道ルートを主に選択していた当時は横浜市内に住んでいたこともあって新横浜駅から新幹線に乗車していたのですが、朝8時台に乗車して、目的地の駅に到着するのはおやつ時の時間帯。

新幹線を使っても7〜8時間コースだ、といえば、どれくらい遠いのかなんとなく想像してもらえるでしょうか。

それでも母方の祖父母宅は江津市よりは山口県寄りなので、たとえば江津駅へ行こうと思ったらそこからさらに時間がかかるわけです。

ちなみに、行こうと思えば飛行機という手段もあります。

ただ島根県は東西に長く、東側にある出雲空港は観光地もあり栄えていますが、そこからだと結局山口県へ向かって長く電車に乗る必要があるので、あまり便利とはいえません。また、母方の祖父母宅がある島根県西側、萩・石見空港は便数があまりありません。

というのも、長らく1日1往復しかなかった時期が続いていたのです。そしてその1便も、羽田を恐ろしいほど早朝に出発する便しかありませんでした。そのことも相まって、飛行機の利用を避けていた、という事情もあったりします。

今は多少朝も遅くなり、なんと夕方の便もできているので、飛行機利用という選択肢も考えやすくなったように思います。

増便を知った時、
「これ、採算取れるのかなぁ……」
と母と共に心配したのはここだけの話。

「東京から一番遠いまち」への鉄道利用ルート

さて、やや話が脱線しましたが改めて
「(本州内で)東京から一番遠いまち」
へ行くルートを、鉄道のみの利用に限定して検索してみました。

純粋に、どんなルートが表示されるんだろうということが気になったからです。

なお、今回調べるにあたって使用したのは「NAVITIME」というサイトです。

新幹線を利用する場合は岡山駅か新山口駅で乗り換え

やはりといいますか、東京駅から鉄道で行こうと思うと、中国地方までとにかく新幹線で行け!ということを推奨されます。

まず、とにかく最速で!ということでオススメされたルートが、東海道・山陽新幹線で新山口駅へ出て、山陰本線を利用して鳥取方面へと向かっていくパターンでした。

私が帰省する際に利用していたやつですね。

次に最安値ルートですが、こちらは東海道・山陽新幹線に乗って岡山駅で降り、岡山県内を北上して鳥取へと抜け、そこから山陰本線を山口県へ向かっていくパターンでした。

なるほど、岡山駅経由ルートもあるのか、と一つ勉強になりました。

ちなみに、岡山駅経由ルートだと、そこからさ島根県出雲市へと抜けて行き、山陰本線で山口方面へと向かう、というパターンもあるようです。

そして最後に、もし鉄道のみの利用という条件を外した場合は、広島駅から島根県浜田市までバスで抜けて行き、山陰本線で鳥取方面へ向かうルートも選択できるようです。

ここからは余談になりますが、広島経由ルートといえば、2018年に廃線になった三江線(広島県三次市と島根県江津市を結んでいた路線)というのも過去にはありました。

ただ、2018年の廃線直前は1日5本しか電車が走っておらず、しかもそのうち三次(みよし)〜江津間全駅を走る列車は半数以下という状況だったようなので、当時検索してもこのルートは推奨されなかったかもしれません。

まぁそもそも三次駅自体が広島市内から距離がありそうなので、やっぱりあんまり現実的な選択肢ではなかったかもしれませんが。

京都駅から山陰本線を使うという隠れた安値ルート

ところで、ここまで度々名前を挙げていた山陰本線ですが、実はこの路線自体は京都府京都市・京都駅〜山口県下関市・幡生(はたぶ)駅まで繋がっています。

この山陰本線ですが、支線を除いた営業キロが673.8kmもあり、新幹線を除いたJR線(在来線)の中で、現在日本最長となっています。
(2002年までは東北本線の739.2kmが最長でしたが、東北新幹線延伸の影響で一部がJRの管轄から外れてしまったため、日本最長となりました)

ただ、NAVITIMEで調べた際、このルートは推奨されませんでした。在来線利用区間が伸びるだろうからこっちの方が安く上がりそうなのになんでだろうと疑問に思って調べてたのですが、

路線図を見る限り、
・京都駅(京都府)〜城崎温泉駅(兵庫県)
・城崎温泉駅(兵庫県)〜伯耆大山駅(ほうきだいさんえき/鳥取県)
・伯耆大山駅(鳥取県)〜米子駅(鳥取県)
・米子駅(鳥取県)〜益田駅(島根県)
・益田駅(島根県)〜幡生駅(はたぶえき/山口県)
とエリア分け(?)がされている模様。

つまるところ、京都府〜山口県までは山陰本線上では直通運転がなされているわけではないようなのです。

京都から山口まで行きたいなら新幹線の方が早いんだしそちらを使ってくれ。鳥取県と島根県東部へは関西or岡山から、島根県西部へは山口県から、新幹線を駆使した上で回っておくれ。ということなのかもしれません。

なお、京都駅以降、山陰本線を利用して江津駅まで向かおうとすると、NAVTIME調べでは朝の6時台に東京駅を出発しても、到着時刻は18時を超えるとのことでした。

最初に調べた時間からは4〜5時間長い、実に12時間の長旅になるわけですね。

ちなみに、最初にNAVITIMEがオススメしてきた最安値ルート、東海道・山陽新幹線で岡山→岡山県内を北上して鳥取→山陰本線を山口県へ、というパターンよりは8,000円近く安くなります。

4〜5時間長く電車に揺られるかお金を取るか、考えものです。

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青春18きっぷで行く島根県江津市への旅

さて、ここまですべて新幹線や特急券の利用をOKとする条件で調べてきました。

最後に、青春18きっぷ利用を想定して、JRの在来線のみでの東京駅〜江津駅間のルートを調べてみました。

なお、青春18きっぷとは日本全国で走っている線の普通・快速列車の普通車自由席及びBRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷです。

1日乗車券の全国版、と考えていただけると、なんとなくわかりやすいかもしれません。

そして、上記にも書いてある通り、青春18きっぷだけでは新幹線を含む特急・急行列車・グリーン車などは原則利用できません。

(青春18きっぷ+青春18きっぷ北海道新幹線オプション券の利用で、北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間および道南いさりび鉄道線の木古内~五稜郭間をそれぞれ片道1回使える、という例外は除きます)

結果からいうと、おそらく最速となるルートが、岡山県から鳥取県へと抜けて山陰本線を山口方面へと向かうルートで、

こちらは朝7時台に出発して翌朝9時台に到着するという、始発待機時間を含むと約26時間かかるコースとなります。

なお、京都駅以降山陰本線を利用していくルートの場合は、朝5時台に出発して翌朝9時台到着という、始発待機時間を含めると約28時間コースとなります。

ちなみに、青春18きっぷでは対応しきれませんが、JR管轄以外の路線利用を可能にした場合、を使うと、8時台に東京駅を出て翌日9時台にはたどり着けますが、

どの道始発から終電まで乗車していてもたどり着けない、ということがわかります。

お値段は5枚綴りで12,000円ほどなので、1日あたり2,400円ほど、計2日間で4,800円くらいと、

新幹線で京都駅まで行き、そこから山陰本線をえっちらおっちらいくルートよりもさらに8,000円ほど安くなりますが……

日にちを跨ぐならいっそサンライズ出雲という寝台列車の利用を検討したいと思わなくもない私なのでした。

東京から一番遠いまち・島根県江津市 まとめ
というわけで、ここまで「(本州内で)東京から一番遠いまち・島根県江津市」への鉄道網を駆使した行き方をひたすら書いてきました。

誰得感もありますが、私が楽しかったのでよしとします。

最後に、島根県江津市が本州内では東京から一番遠いまちであると知るきっかけとなった記事をご紹介しておきます。

また、上記記事のライターであるpatoさんのオススメ記事をまとめたリンクも下記に貼っておくので、よかったらぜひ読んでみてください。

家にいながら旅気分?!patoさんのオススメ記事5選
突然ですが私は昨年の2019年の11月にこんな記事を書きました。 その中で結構な項目数を割いたのが「行きたい場所・...

なお、本記事ですが今回も3000文字チャレンジという企画への参加記事となります。
というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓

今回のテーマは『電車』でお送りしました。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)