鮮やかな色に包まれる映画を観たくなる夜ってありますね。物語の展開よりも、まずはその世界観に浸りたい。画面の隅々まで作り込まれた美しさに、ただ身を委ねたくなる。
今回これから紹介するのは、映画『さくらん』。
ひと目で忘れられなくなるような強い印象を残す一本です。
ここからはこの作品がまとっている空気や、観終わったあとに残る感触を中心に、ゆっくり言葉にしていこうと思います。
色と熱に満ちた世界に、少しだけ足を踏み入れてみませんか?
映画『さくらん』概要
映画『さくらん』は安野モヨコさんの同名漫画を原作として、蜷川実花さんが監督を務め、2007年に公開された日本の映画です。
あらすじは以下の通り。
吉原の遊郭・玉菊屋に連れてこられた8歳の少女・きよ葉。彼女はその美貌と負けん気の強さで、やがて吉原一の花魁へと成長していく。
引用元:さくらん:作品情報・キャスト・あらすじ|映画.com
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映画『さくらん』のレビュー・感想
『さくらん』は、まず何よりも「色」に圧倒される作品でした。物語を追うというより、映像そのものに飲み込まれていく感覚。
スクリーンいっぱいに広がる極彩色の世界は、まるで動く絵画のようで、観ているあいだずっと目が離せません。
江戸の遊郭という題材は重くなりがちですが、本作は湿っぽさよりも艶やかさを前面に出しています。
蜷川実花監督ならではの鮮烈な色使いと構図が、伝統的な世界観を大胆に再構築していて、歴史劇というよりは“ビジュアルアート”に近い印象を受けました。
赤、金、深い青。どの場面も強いコントラストで彩られ、感情までも色で語っているように感じます。
主演の土屋アンナさんは、奔放で反骨心の強い主人公をまっすぐに体現しています。
繊細さというより、むき出しの強さと危うさ。
周囲の豪華なキャスト陣もそれぞれに濃く、画面全体が常にエネルギーで満ちている。
静かな余白を楽しむ映画というより、勢いと美しさを全身で浴びるタイプの作品です。
一方で、物語の深さや心理描写をじっくり味わいたい人には、少し物足りなさを感じる部分もあるかもしれません。
ストーリーよりも映像体験が前に出ているため、好みは分かれそうです。
でもそれこそが『さくらん』の個性。物語を“読む”というより、世界観を“浴びる”映画なのだと思います。
華やかで、どこか刹那的で、そして強烈に美しい。映画『さくらん』は、物語以上にビジュアルと空気感を楽しむ一本でした。
観終わったあとも、しばらく色彩の残像がまぶたの裏に残るような、そんな体験をさせてくれる映画です。
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映画『さくらん』まとめ
というわけで、映画『さくらん』を紹介してきました。
ちなみに映画『さくらん』ですが、Amazonプライム会員はレンタルですがプライム・ビデオで鑑賞することができます。
よかったらぜひこの機会に観てみてください。
この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)


