「もし見た目ひとつで、人生の景色が変わるとしたら?」
そんなちょっと意地悪で、でも誰もが一度は考えたことのありそうな問いを投げかけてくるのが、映画『ハンサム★スーツ』です。
タイトルからは軽めのコメディを想像しがちですが、実はそれだけでは終わらない空気をまとった作品。
笑えるのに、どこか他人事とは思えない――そんな不思議な後味が残ります。
今回はそんな『ハンサム★スーツ』を紹介していきたいと思います。
映画『ハンサム★スーツ』概要
映画『ハンサム★スーツ』は鈴木おさむ氏による同名小説を原作として2008年に公開された映画です。
あらすじは以下の通り。
定食屋を営む心優しいがブサイクな啄郎は、新人アルバイトの寛子に勇気を出して告白するが、振られた挙句に店も辞められてしまう。落ち込む琢郎は、紳士服屋で着るだけでハンサムになれるというスーツを手に入れ……。
引用元:ハンサム★スーツ:作品情報・キャスト・あらすじ|映画.com
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映画『ハンサム★スーツ』のレビュー・感想
映画『ハンサム★スーツ』は、タイトルと設定だけ聞くと「はいはい、よくあるコメディでしょ?」と軽く流してしまいそうになるんですが、実際に観てみると、思っていたよりずっと人間臭くて、ちょっと優しい映画でした。
冴えない見た目の主人公が、あるきっかけで“超イケメン”に変身できるスーツを手に入れる、というかなりファンタジー寄りの設定なんですけど、物語の軸は意外と地に足がついています。
外見が変わることで周囲の態度がガラッと変わり、今まで見えなかった世界が一気に開ける。
その高揚感と同時に、「じゃあ今までの自分は何だったんだろう」という戸惑いもちゃんと描かれているんですよね。
塚地武雅さん演じる“元の姿”の主人公がとにかく愛嬌たっぷりで、決して卑屈すぎないのが好印象。
だからこそ、谷原章介さん演じる“ハンサム姿”になったときのギャップが効いていて、笑えるんだけど、どこか切なさもある。
見た目が変わっただけで得られるものと、逆に失っていくものがはっきりしてくる感じが、だんだん胸に刺さってきます。
ラブコメ要素ももちろんあるんですが、恋愛そのものより「自分をどう受け入れるか」というテーマのほうが強く残りました。
モテたい、認められたい、人生を変えたい——そう思う気持ちは誰にでもあるけれど、じゃあ本当に欲しいのは“顔”なのか、それとも別の何かなのか。
そこをちゃんと考えさせてくれるのが、この映画のいいところだと思います。
全体的なトーンは明るくてテンポも良く、深刻になりすぎないので気軽に観られる一本。
ただ、観終わったあとに鏡を見ながら「自分が大事にしたいものって何だろう」と、少しだけ考えてしまう。そんな余韻があります。
笑って、ちょっとしんみりして、最後はやさしい気持ちになる。
映画『ハンサム★スーツ』は、外見コンプレックスを笑いに変えつつ、ちゃんと人の心を扱ってくれる、意外と誠実な作品だなと感じました。
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映画『ハンサム★スーツ』まとめ
というわけで、映画『ハンサム★スーツ』を紹介してきました。
ちなみに『ハンサム★スーツ』ですが、Amazonプライム会員はレンタルですがプライム・ビデオで鑑賞することができます。
よかったらぜひこの機会に観てみてください。
この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)


