映画『今日も嫌がらせ弁当』 母と娘との対話の物語

映画

突然ですがみなさんの学生時代のお昼ご飯は給食でしたか?お弁当を持参したり売店で購入したりしたでしょうか?

私は中学受験しているので塾通いしていた小学校の間の2年ほどは塾で食べる夕飯と、

中学〜高校と6年間は自宅から学校まで距離があり、かつ運動部だったので朝練で早起きなどもある中お弁当のお世話になっていた身です。

今振り返るとやっぱりそうしてお弁当を用意してくれていたことってすごいよな、と思うのですが、

そんな気持ちを改めて呼び覚ましてくれた作品として、今回は『今日も嫌がらせ弁当』という映画を紹介したいと思います。

『今日も嫌がらせ弁当』概要

映画『今日も嫌がらせ弁当』は、2015年2月12日時点のAmebaブログ【デイリー総合ランキング】1位の栄冠を手にした「kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」から、特に反響の大きかった弁当と日記を抜粋して本にしたエッセイを原作とした日本の映画です。

主演は篠原涼子さん。映画のあらすじは以下の通りです。

シングルマザーのかおりは、自然と人情が豊かな八丈島で、次女の双葉と暮らしている。可愛い娘が高校生となり反抗期に突入、話しかけても返事すらしない。かおりは娘の嫌がる“キャラ弁”を作り続けて逆襲するが、やがてそのお弁当は、母から娘への大切なメッセージへと変わっていく。
娘もまた「ウザい」とぼやきながらも、何かを受け取るように一口も残さず食べ続ける。
引用元:映画『今日も嫌がらせ弁当』公式サイト

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『今日も嫌がらせ弁当』のレビュー・感想

実はあんまり反抗期らしい態度を母にしてこなかった自分なので、登場する次女の犯行っぷりがどの程度のものなのか、あんまりピンときていないところはあります。

ただ、矛先は母親に対してのみですし法を犯したりといったことも全くないので、反抗できる親子関係っていうのはある種健全だよな、これくらいならまだ可愛い方なのかもしれない、と感じたりとしました。
(お母さんにとってはそれどころじゃないかもしれませんが)

むしろ、シングルマザーとして仕事も頑張ってきて、でも娘たちにあまり向き合えていなかったんじゃないかという負い目のようなものがあったからか、

ろくに口を聞いてもくれないけれど、それでも残さず食べてくれるお弁当を通じて対話をはかる趣旨なのはわかるんですが、

特にお弁当がオール手作りなところに、母親側が過干渉気味なんじゃないかとちょっと思ってしまったりもしました。

キャラ弁を作るにしても、メッセージはご飯部分に込めるのみに留めるとか、高校生の娘が嫌がりそうなアンパンマンポテトを入れてみるとか(八丈島で入手できるかはさておき)

まぁ要するに、お弁当はほぼ毎日のことですから、もうちょっと肩の力を抜いても良かったんじゃないかなぁとつい、ね。

それくらい力を抜けている方があるいは、娘さんもあそこまで反発したくならない距離感を保てたんじゃないかな、とも。

もちろん母親だからこそ娘のことをなんでも知っておきたい、ついつい口を出してしまうってこともあるのもわかるんですが、

その励ましをするくらいだったら、放っておいた方がよかったんじゃと感じた部分もあったり(苦笑)。

最初にも書いた通り、明らかに道を踏み外しそうな感じの反抗期というわけでもなさそうなので、

もう少し距離をとって見守るという姿勢も必要だったんじゃないかと、過干渉気味な母親を持っていた私としてはついそんな感想を抱いてしまいます。

ラストもやや予定調和じゃない?と感じる部分もありましたが、

とはいえ悲しい気持ちになるような作品ではないので、ライトに楽しく観られる作品を探している方には向いているかもしれません。

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『今日も嫌がらせ弁当』まとめ

というわけで、『今日も嫌がらせ弁当』を紹介してきました。

ちなみに『今日も嫌がらせ弁当』ですが、Amazonプライム会員はプライム・ビデオで鑑賞することができます。

よかったらぜひこの機会に観てみてください。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)