今回も3000文字チャレンジという企画への参加記事となります。
というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓
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「ルールが綺麗にまとめられてる!」
「すごいでしょ?」
「え?主催者が作ったの?」
「そんなわけ無いじゃない。ねこまにあさん、素敵な人よ」
「やっぱり。あいつがこんな事やるわけないか」
「もう、助けられっぱなし」#3000文字チャレンジ は皆様のおかげで成り立っております。 pic.twitter.com/p6QzrnGSgx
— 3000文字チャレンジ公式アカウント (@challenge_3000) April 11, 2019
今回のお題は「ハロウィン」。
ということで、それでは早速どうぞ!
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ハロウィンの起源と成り立ち
ハロウィンは10月31日に行なわれるお祭りのこと。
今では日本にとって最も身近な諸外国のひとつであるアメリカ合衆国ですっかり根付いている民間行事となっているので、おそらくその影響もあって日本でも知れ渡ったのだろうと考えられますが、
実は古代ケルト人が行なっていた宗教的な意味合いを持つ行事が起源と言われています。
というのもケルト人にとっての1年のサイクルは現代のカレンダーでいうと、11月1日〜翌年10月31日まで。
なので、10月31日は彼らにとっては1年の終わりであり、秋の終わりと冬の始まりを示す日でもありました。
というわけで、ハロウィンは古代ケルト人にとっては秋の収穫を祝うという側面もあったのですが、
この時期には死者の霊が家族のもとへ訪ねに来たり、同時期に有害な精霊や魔女が出没するとも信じられていたため、
そうした悪い存在から身を守るために仮面を被ったり、魔除の火を焚いたりしていたことがこのお祭りの起源となっています。
カボチャをくりぬいたものの中にロウソクを立てた「ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-lantern)」を作るのも、当時からの風習ということですね。
そして、魔女やお化けに仮装した子どもたちが近所の家を1軒1軒回り、「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)!」といって、
各家庭が用意しているカボチャのお菓子を振る舞われたり(もらえない場合はイタズラ発動)、
近所の子どもたちでお菓子を持ち寄ってハロウィンパーティーを開く、というのも習慣としてありました。
なんとなくアメリカあたりから伝わってきた行事である関係で、キリスト教の信仰に基づいた行事のひとつなのかな、と思っていたのですが、
ハロウィンはむしろキリスト教から見たら異教徒のお祭りであり、
カトリック教会にとって全ての聖人と殉教者を記念する日である「諸聖人の日」がハロウィンの日に設定されていることから、
「カトリック教会が他の宗教の祭事を取り入れた!」
と見るか、
「カトリック教会が他の宗教の祭事を潰しにかかった!」
と見るか、意見が二分しているようです。
なお、アメリカの祝祭日にハロウィンがカウントされるようになったのは19世紀に入ってから。結構最近の話なんですね。
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Trick or Treat!
お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!
という可愛いのか物騒なのかなんとも言えなくせめぎ合っているハロウィンの決めゼリフ「Trick or Treat」。
私自身、小学生の頃にアメリカで3年半ほど暮らしていたので、ハロウィンの日は仮装して近隣のお家を1軒ずつ訪ねて、
「Trick or Treat!」
といってお菓子をもらったりしていましたね。
仮装はお化けや魔女に限られたものではなくなっていたので、流行のアニメのキャラの格好をしていた子もいましたし、
もらえるお菓子もカボチャのものに限定されておらず、パーティパッケージなどの大袋入りの個包装されたチョコレートやクッキーなど結構バラエティに富んでいました。
一応ルールとして、
「玄関の明かりが灯っていること」
がその家がハロウィンのこの風習に参加しているという合図なので、該当する家を訪問するわけなのですが、
記憶にある限りお菓子をもらえずにイタズラを仕掛けに行くということもなく、
毎年自分の顔の大きさより少し小さいくらいのプラスチック製のカボチャを模したバッグのようなものを満タンにして帰ってきた記憶があります。
おそらく我が家も同じくらい配っていたはずなんですが、
その余った分も含めてしばらくお菓子に困らない生活だったというか、普段そんなにお菓子を食べない家だったので、
この時期は飽きるほどお菓子が食べられて、だからこそハロウィンが好きだった覚えがあります。
そういえば、アメリカでは子どもたちだけで留守番させることに関して、日本と比べて結構厳しく制限されています。
最低でも何歳以上にならないと子どもだけで留守番させてはならない、と法律に明記されている州は少ないですが、
それでもガイドラインによって、何歳までは何時間まで、夜間の留守番も可とするのは何歳以上、と結構細かい指標が示されているんですね。
日本の年齢でいう小学校卒業まではだいたい3時間くらいまで、中学生でも一晩中は不可という状態なので、
それまでは保護者、ないしベビーシッターなどの大人がそばにいなければならず、小学生の頃から「鍵っ子」なんて、彼らにとっては信じられない話、という感じですね。
なので、留守番と夜間の外出とではそのとらえ方は異なってくるとは思いますが、
近所の大人たちがお菓子を渡しに出てきてくれるとはいえ、
アメリカで「子どもだけ」で陽が落ちてから出歩く、という場面に遭遇するのも、今考えてみればハロウィンの日くらいなような気もします。
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日本とハロウィン
クリスマスやバレンタインのように、もともと習慣として根付いていた国の歴史的・宗教的な背景はあまり考えられておらず、
「楽しそう」「面白そう」
「だから取り入れてみよう!」
という、ある意味では日本らしい感じで広まってきたのはハロウィンもですかね。
東京ディズニーランドが年間の行事の一つとして取り入れた1990年代後半や、お菓子業界が商戦に参加し始めた2000年代後半により一般的に広まった印象がなんとなくあったのですが、
実は遡ってみると1970年代にはキディランド原宿店でハロウィン関連の商品が販売されていたり、
1983年に同じくキディランド原宿店がハロウィンのパレードを開催したりと、
日本でハロウィンが初めて取り上げられてから、実はそんなに日が浅くないようです。
お化けやカボチャなどに身を包んだキャラクターグッズや、秋の味覚を取り入れたこの時期にしか味わえない食品・飲料など、
基本的に「期間限定」「季節限定」といった謳い文句にまんまと乗せられやすいので、
そうした商品が登場するきっかけとしてのイベントが増えるのは私としては楽しみが増えていいなぁと思っているのですが、
(つい最近、ハロウィン・シーズンの東京ディズニーシーを満喫してきたばかりですしね)
ただ、一方でSNSなどの影響で爆発的に知名度が上がってから、渋谷のスクランブル交差点などを筆頭に、
お菓子をあげても暴れ回りそうな、悪鬼より厄介なパーリーなピーポーによる迷惑・犯罪行為も増えてきてしまったことで、なんとなく悪い印象を持ってしまっている人も少なくはないのが現状です。
私自身、一度だけどうしても渋谷に行かなければならない用事があってハロウィンの日にこの地に赴いたのですが、
ちょうどスクランブル交差点付近での乱痴気騒ぎが取り沙汰され始めた頃くらいの年だったので、まぁ見る歩くに耐えない地獄絵図。
それ以来渋谷はもちろんですが近年はハロウィンの日は都内の主要駅周辺に夜行かないようにしているくらいなのですが、
どうやら今年(2019年)の6月にはハロウィンや年越しイベントの際の路上での飲酒・迷惑行為を禁止する条例が渋谷区では可決された模様。
これで少しは野に放たれるパーリーなピーポーが減ってくれるといいんですけどね……。
まぁ乱痴気騒ぎが好きなプッツンでハイホーな人々はこうした季節イベントに限らず何かきっかけを作っては出てきてしまうものなので、
どこまで効果があるか、なんとも言えない部分もあるとは思いますが……。
ハロウィンの風習と歴史と思い出話まとめ
というわけで、ここまでハロウィンの風習や歴史、それから自分の思い出話などを書いてきました。
ちょっと宣伝になってしまうのですが、ハロウィン期間限定のお菓子について紹介した記事も書いているので、
興味があるよー!という方は合わせて読んでみていただけたら幸いです。
Happy Halloween!
この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)