映画『世界から猫が消えたなら』 何気ない日常の再考

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明日にも突然お迎えが来てしまうかもしれません、とたとえ宣告を受けたらどんなことを思うだろう、ということを今まで一度くらいは考えてみたことがあるでしょうか。

あるいは、明日地球が滅ぶとしたら、みたいな喩え話でも良いのかもしれません。

で、その明日にも「終了」を1日引き延ばすことができるけれど、その代わりに世界からこれを消しますね、と、そんなことを言われたら。

そのものが世界から消えてしまうことを了承するか否か。そして、提示された「消えるもの」が何であるかによっての反応は、きっと人それぞれでしょう。

自分の場合はどうだろう。

そう考えてみると、何気ない日常も違った姿で見えてくるかもしれない。

そんな映画として『世界から猫が消えたなら』を今回は紹介していきたいと思います。

『世界から猫が消えたなら』概要

映画『世界から猫が消えたなら』は、2013年に本屋大賞にノミネートされた川村元気氏の同名小説を原作として制作された、2016年公開の日本の映画作品。主演は佐藤健さんです。

なお、映画『世界から猫が消えたなら』のあらすじについては以下の通り。

電話、映画、時計、そして、猫!?
大切なものを一つ消すこととひきかえに、
一日の命をもらえるとしたら?

主人公は30歳の郵便配達員。愛猫キャベツとふたりぐらし。
母を病気で亡くしてから、実家の父とは疎遠になってしまいました。
恋人はいません。別れてしまった彼女のことを、まだ想い続けています。
趣味は映画鑑賞。友だちは映画マニアの親友が一人だけ。
そんな彼が、ある日突然、余命わずかの宣告を受けてしまいます。
脳に悪性の腫瘍ができていたのです。
ショックで呆然とする彼の前に、とつぜん、自分と同じ姿をした悪魔が現れて言いました。
「世界から何かひとつ、ものを消すことで、1日の命をあげよう」…。
悪魔のささやきに乗せられた主人公は、次々とものを消していきます。
電話、映画、時計、そして、猫。
ところが、何かを消すと、大切な人たちとの思い出も一緒に消えてしまうことになり…
これは余命わずかの彼に起こった、せつなくもやさしい「愛」の物語です。
引用元:世界から猫が消えたなら – 映画・映像 | 東宝WEB SITE

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『世界から猫が消えたなら』のレビュー・感想

昨今は音楽や映画、演劇などを始めとした芸術鑑賞の場が、延期や中止によって減らされたり失われたりしつつある状況にあります。

確かに、そうした分野での仕事を生業にしている人たちを除けば、無くなれば即困るような、ライフライン直結の分野ではないかもしれません。

ただ、私自身はそうした芸術鑑賞の場に自分を持っていく機会を楽しみに・糧に、働いているタイプの人間なので、

十分な食事と睡眠だけでは回復し切れない、いわゆる心の栄養が足りていない状況、というものをここ数年味わっている状態です。

きっとこれは私だけではなく、そう感じている人は多いのではないでしょうか。

まぁどうしてそういう話をしたかというと、作中に「映画がなくなったら」という描写があったからなわけですが。

そうした、もし○○というものがなくなり、その○○に関する記憶や思い出も共に消えるのと引き換えに寿命が1日延びるとしたら、という本作のストーリー。

全体にここがピーク!というわかりやすいクライマックスが(ほぼ)ない、緩急も抑揚も少ない静かな作品なので、そうした作品が好きな人にとってはもしかしたら物足りなさを感じるのかもしれませんが、

世界から消えたものと合わせて、家族や友人、恋人との思い出どころかその人との繋がりそのものも消えてしまう、

その現象は改めて、「誰かがいらないと感じても、別の誰かにとっては必要不可欠なものもあり、その逆もまたありうること」だということを思い出させてくれるような気がします。

だからこそ、今のこのご時勢に、観ておきたい作品ともいえるのかもしれません。

ちなみに、本映画の原作にあたる小説は未読なのですが、個人的にとても気になる展開があるようで(映画にはその設定が登場しない)、

機会が作れたらぜひ読んでみたいとも思っています。

レタスとキャベツという名前の猫ちゃん、どちらも可愛いので猫好きの方にもオススメ。

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『世界から猫が消えたなら』まとめ

というわけで、『世界から猫が消えたなら』を紹介してきました。

ちなみに『世界から猫が消えたなら』ですが、Amazonプライム会員はプライム・ビデオで鑑賞することができます。

よかったらぜひこの機会に観てみてください。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)

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