階段と、エスカレーターと、エレベーターと私

企画

今回も3000文字チャレンジという企画への参加記事となります。
というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓

今週のテーマは「階段」です。
それでは早速いってみましょう。

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「あかりちゃんに道案内を頼むと、ほとんど階段を使わないルート(主にエスカレーター利用)になるよね」

今回のお題を見て、そんな風に友達に言われたことがあるのを思い出しました。

その子曰く、自分もあまり階段が好きじゃないから助かる、というニュアンスで言ったとのこと。

言われてみれば確かに、よく見知った街であればあるほど、目的地に向かって歩く途中のどこにエスカレーターがあるかといったことが頭の中に入っていて、自然とそれを利用するルートを取っていたかもしれません。

私は小学校〜高校までは何かしら運動部だったりスポーツをする活動に参加していたし、
(小学校はバスケットボール、中高はバレーボール)

大学も教養科目として必ずスポーツ系の授業を1つは組み込んでいましたし、

今も仕事として引っ越しなどの現場に入ることも多いので、

けして体を動かすこと自体が嫌いなわけではないと思うんですが、

たぶん、明確にオン・オフのスイッチが自分の中であるんだろうな、と感じています。

「今は階段を使ってもいいと思う/思わない」みたいな。

たとえば仕事中であれば時給が発生しているわけで、重いものを持って階段の上り下りをするのも致し方ない。

だけど、それ以外の時間は階段を上り下りをしないで済むなら、わざわざ体力を使う選択肢を取りたくない、といった感じですね。

……元来の怠惰さがよく現れている、とも言えますが、メリハリがついているとプラスに捉えておこう。

一応言い訳しておくと、高校の頃に部活動で膝の半月板と、同時に膝周辺の靭帯も痛めており、今でも疲れが溜まっていたりすると膝に違和感を覚えることがあるので、必要な時以外はあまり負担をかけたくない、という思いもあったりします。

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エスカレーターの片側空け。右側?左側?

そこまで高層の建物を訪れることがないからというのもありますが、それなら尚更エレベーターを使うよりもエスカレーターのほうが早かったりしますし、

前述した理由も併せてそうした諸々の事情もあり、私は非常によく使うエスカレーター。

そんなエスカレーターには、なんとなくマナーとして、幅が2人分あるものの場合は先を急ぐ人のために片側を空ける習慣というのがありますよね。

これは日本だけではなく、アメリカやイギリス、台湾や香港といった混雑するシーンが多い国では普及しているようです。

ただ、右側と左側、どちらを空けるかについては、日本でも地域によって分かれていますよね。

関東圏を含む多くの地方では立ち止まってエスカレーターに乗る人は左側に立ち、急ぐ人は右側を利用して、階段のように上り下りしていく。

反対に、京都府や滋賀県を除いた大阪・神戸などの近畿地方では立ち止まる人は右側に立って、急ぐ人は左側を利用することが多くなっています。

近畿地方での左側空けの習慣化の理由としては、大阪万博の際に世界各国からの来訪者に対応するためにマナー向上の一環としてヨーロッパで習慣化されていたエスカレーターの片側空けを導入したこと、

阪急電鉄の大阪梅田駅が現在の場所に移転した際にエスカレーターの長さが伸びたことで片側空けの導入を検討した際に、利用者の状況を調べたら、右利きの人が右側に立って手すりを掴むことが多いことが確認されたから、など、諸説あるようです。

なお、京都では近畿地方以外からも観光客が多く来ることから他の地域の基準に合わせたこと、

また、大阪よりも京都との方が結びつきが深い岐阜県でも、京都の右側空けの習慣化を取り入れたことが、他の近畿地方の府県と逆側を空ける習慣が定着した理由となっているのだそうです。

なお、エスカレーターは本来歩くことを前提に設計されていないようで、下手すると故障の原因にも繋がるのだとか。

エスカレーターの一段一段って結構段差があったりして、急いで上り下りしようとするとたまにつまずいたりこけたりすることもありますもんね。
(もしかして、私だけ……じゃないですよね?)

だから、みんなが両側に立って、歩かずに上り下りする姿が、本当は推奨される乗り方なのだそうです。

最近、たまにエスカレーターでの歩行は危険なので〜という呼びかけを聞くなぁ、とは思っていたのですが、そんな理由があったんですね。

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エレベーター設置基準ってあるの?

私の場合はですが、エレベーターについては、

たとえば駅で降りたときに目の前にすぐにエレベーターの乗降口があり、周りに優先されるべき人(杖をついている方や車椅子の方、ベビーカーを利用されている方)などがいない時くらいしか使わないようにしています。

なので、エスカレーターと比べると利用頻度は低いのですが、大学生の頃や今の仕事をするようになってから、度々こんな疑問を持つ機会がありまして。

「エレベーターって、何か設置の基準とかあるのかな?」

私の出身大学は、赤レンガにツタが這っているようなレトロな校舎も最新鋭の設備(?)を備えた近代的な校舎も共存しているようなキャンパスだったのですが、
(もしこれだけでどの大学かわかっても、心の中に秘めておいてくださいね)
(たぶん大丈夫だとは思いますが)

やはりレトロで古くからある校舎はあまり高さがないのもあって、在学中は階段しか設置されていなかったんですね。
(最近はバリアフリー化が進められて、そうした古い校舎でもいろいろな設備の増築が行われたそうですが)

仕事中に関しては、一般のお宅の引っ越しに現場には行ったことがないので、ほぼエレベーターがついている建物での仕事が多いのですが、
(一般の乗降用はもちろんのこと、貨物用のエレベーターがついているところも多い)

やっぱり古いのかな?って感じたり、なおかつ5階建以下くらいの建物になってくると階段しかないこともあって、

なんとなくですが、エレベーターを設置する基準って、時代によって違ったり、建物の高さ(おおよそ5階くらいが境目)が関係するのかな、と漠然と考えていました。

で、そのままぼんやりとした認識のまま置いておいてもよかったんですが、今回せっかくなので改めて調べてみたんですね。

建築基準法では「高さ31mをこえる建築物」と規定

建築基準法第三十四条の2には、

「高さ31mをこえる建築物には、非常用の昇降機を設けなければならない」

という規定が記されています。

ちなみにこの昇降機=エレベーターは、主に火災の時の消火活動といった非常時のためのものに対する規定で、

そのためにエレベーターの運転速度であったり、人が乗る空間(カゴの中)の仕様についての基準なども細かく定められているのですが、

「何階以上の建物」

という部分については明確な規定はないようです。

ちなみに、高さ31m以上、となるとマンションに換算すると大体7〜10階建くらいに相当するらしい。結構高いぞ。

とはいえ、高齢者向けのサービス付きの共同住宅なら3階以上であればエレベーターをつけることが義務付けられていたり(「高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則(第三十四条8)」)

国土交通省から出ている「長寿社会対応住宅設計指針」では、「6階以上の高層住宅ではエレベーターを設置すること」、そして「3〜5階の中層の住宅にもなるべくエレベーターを設置すること」が提唱されていたりもするようです。

まぁ住宅に限らず、日本は高齢化が進んでいくので、平屋でない限りはエレベーターがついている建物の方が一般的になっていくのかもしれませんね。

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階段と、エスカレーターと、エレベーターと私、まとめ

というわけで、階段とエスカレーターとエレベーターについて、思ったり調べたりしてみたことをまとめてみました。

なかなか積極的に階段は使えない人間ではありますが、足腰の衰えを促進させない程度には、これからも程よく使い分けていけたらな、なんてことをぼんやりと感じる今日この頃です。

それでは、今日はこの辺りで。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)