映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 ループする運命に挑む物語

映画

私たちは日常で、時間がただ流れていくものだと何となく思っているところがありますよね。

平凡な毎日が続くのが当たり前で、明日も同じように来るはずだと信じている。

でももし、その“当たり前”が何度も繰り返されるループだったら?

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、そんな奇妙な世界に迷い込んだ主人公の物語。

普通の感覚がじわじわと崩れていく不思議な感覚を、ワクワクしながら体験できる作品です。

さあ、準備ができたらその扉を開いてみてください。

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』概要

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(原題:Edge of Tommorrow)は2014年に公開されたアメリカのSFアクション映画。

2004年に発表された桜井洋氏のライトノベル『All you need is kill』をもとにした台本で、ダグ・リーマン氏が監督を務めています。

主演はトム・クルーズ氏、エミリー・ブランド氏。

あらすじは以下の通り。

謎の侵略者“ギタイ”の攻撃によって、人類は滅亡寸前にまで追い込まれていた。そんな中、軍の広報担当だったケイジ少佐は、ある時司令官の怒りを買い、一兵卒として最前線へと送られてしまう。しかし戦闘スキルゼロの彼は強大な敵を前にあっけなく命を落とす。ところが次の瞬間、彼は出撃前日へと戻り目を覚ます。そして再び出撃しては戦死する同じ一日を何度も繰り返す。そんな過酷なループの中で徐々に戦闘力が磨かれていくケイジ。やがて彼はカリスマ的女戦士リタと巡り会う。彼のループ能力がギタイを倒す鍵になると確信したリタによって、最強の“兵器”となるべく容赦ない特訓を繰り返し課されるケイジだったが…。
映画 オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014) – allcinema

[sponsered link]


映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のレビュー・感想

いやもうね、このブログでも何度か書いてる気がしますが、私の中のハリウッド映画のイメージってずっと変わらなくてですね。

「世界的スター!爆発!ド派手CG!」——はい解散!っていう。

ストーリー?まあ…あるんじゃないですかね、たぶん。みたいな。

そんな偏見の塊みたいな私ですから、基本あんまりハリウッド映画って手を出さないわけです。

で、この『オール・ユー・ニード・イズ・キル』も夫が観てた横で、

「はいはい、どうせ派手なだけでしょ」

と思いながらポテチ食べてたんですよ。

ところが、ですよ。死ぬと時間が巻き戻るタイムループ設定に、気づけば正座。

というのも、私『Re:ゼロから始める異世界生活』が好きなんです。

あれも死に戻りループもの。そりゃあ、同じ匂いがすれば興味もわきますよね。

しかも調べたら原作は日本のライトノベル。急に親戚感マシマシです。

内容はざっくり言えば「超・爽快タイムループSFアクション」。

トム・クルーズは最初ヘタレで秒で死ぬんですが、死ぬたび経験値を積んでRPGの主人公ばりに成長。

そしてそこに現れるエミリー・ブラント演じるリタ。

強い、美しい、儚い。もう全部持ってる。

しかも良いのは、リタとケイジの間に過度な恋愛要素がないこと。

ただ戦友として、仲間として、一緒にループを抜け出そうとする——

この距離感がまたカッコいいんですよね。

しかもループの見せ方が上手い!

同じ場面を何度も見せるのに飽きないし、「おいおい、また死んだよ!」って笑ってたら、次の瞬間「うわ…これはキツい」って絶望が来る。

この緩急、クセになります。

原作は真面目に頑張る新兵の話なんですが、映画はケイジを「戦う気ゼロの広告担当」に設定変更。

おかげで「一般人が強くなっていく過程」を一緒に味わえるんですよね。

いやもう、最初のヘタレっぷりからの成長、拍手したくなります。

気づけば「ハリウッド映画=派手だけ」説、ちょっと覆されました。

タイムループ・SF・戦争映画・ゲーム感覚・ラノベ、どれか好きならたぶん刺さります。

私は最後、遠い目で「人生もループできたらな…死にたくはないけど…」とか思いながらエンドロール見てました。

——まあ、人生は一発勝負なんですけどね。

[sponsered link]


映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』まとめ

というわけで、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を紹介してきました。

ちなみに『オール・ユー・ニード・イズ・キル』ですが、字幕版・吹き替え版ともにAmazonプライム会員はプライム・ビデオで鑑賞することができます。

よかったらぜひこの機会に観てみてください。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)