映画『プラチナデータ』あらすじ・感想・レビュー

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科学技術の進歩によって、重大事件に関して革新的な捜査方法が誕生する、という設定の物語については、以前『秘密 THE TOP SECRET』という作品を紹介しました。(映画はかなり酷評してしまったけど原作は面白いよ!)

今回は、「近未来の技術による捜査方法」「主演俳優がジャニーズ事務所所属」という共通点を持つ『プラチナデータ』という映画を紹介していきたいと思います。

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映画『プラチナデータ』概要

『プラチナデータ』基本情報

『プラチナデータ』は2010年に刊行された東野圭吾さんが執筆した同名タイトルを原作に持つ、日本の映画作品。映画公開は2013年。

DNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%を目指す近未来の日本を舞台に、犯罪に巻き込まれる形で追う側から追われる身となる警察庁特殊捜査機関の天才科学者と、彼を追いかける刑事とを描いた作品です。

警察庁特殊捜査機関の主席解析員である天才科学者・神楽龍平(かぐらりゅうへい)を二宮和也さんが、

彼を追う浅間玲司(あさまれいじ)警部補を豊川悦司さんが演じ、その他にも鈴木保奈美さん、生瀬勝久さん、杏さん、水原希子さんら豪華俳優陣が出演されています。

『プラチナデータ』あらすじ

DNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%を目指す、近未来の日本。この技術によって検挙率は格段に上がったが、

被害者が頭部を銃で撃ち抜かれるという連続婦女暴行事件が発生した際、残された体液などによるDNAデータを解析にかけた際、DNA検査システムは

「NF(Not Found)13」

つまり、DNA検索システム上に類似の遺伝子が登録されていないという結果、そしてそのようなケースの13番目の事例である、ということを指し示します。

その後、新世紀大学病院の脳神経外科内、厳重に警備されているはずの病室内で、DNA捜査システムの作者で天才数学者・蓼科早樹(たてしなさき/水原希子さん)と、その兄蓼科耕作(たてしなこうさく/和田聰宏さん)が殺害されるという事件が発生。この事件で使用された拳銃はなんと、先のNF13事件で使われたものと同じものでした。

警察庁特殊捜査機関の主席解析員である神楽龍平は早速DNA解析を行いますが、現れたDNAのモンタージュはなんと自分そっくりであることに驚愕します。

神楽が早樹たちに会った際に、実は空白の数時間が存在していました。というのも神楽には父・昭吾(しょうご)が亡くなった際に生まれた”リュウ”という別の人格があり、早樹たちに会っていたのはその”リュウ”という人格の方だったからです。

神楽は反転剤と呼ばれるものを使用して定期的に”リュウ”と会話をしていたこともあり、今回もそれを用いて事件の日のことを聞こうとしますが、”リュウ”がこの殺人に関わっていたのかどうか確かめることはできませんでした。

そして、早樹の衣服に毛髪が付着していたことから犯人として追われる身となった神楽は、早樹たちが残した”モーグル”を手がかりに、追手から逃れながらも独自に事件の真相を追い始めます。

一方、この事件の捜査にあたっていた浅間玲司(あさまれいじ/豊川悦司さん)警部補は、当初は捜査に協力的であった特殊解析研究所所長(神楽の上司にあたる)志賀孝志(しがたかし/生瀬勝久さん)らが、急に捜査打ち切りの方向で動き出したことを察知し、背後に何かあると踏んで、独自に動き始めました。

早樹たちの殺害に関わったのは本当に神楽なのか?
検挙率100%・冤罪率0%を目指し、完璧とまで言われたDNA捜査になぜ「NF(Not Found)」が存在するのか?

事件の核心に迫るにつれ、やがて思いもよらない真実が明らかになっていきます。

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『プラチナデータ』のレビュー・感想

あらすじの最後で「思いもよらない」と書いた側からなんなのですが、正直に申し上げると「NF(Not Found)」データの存在理由に関しては、なんとなく想像つくかな、あまり驚かないかな、というオチだったように思います。

口悪く言ってしまえば、
「なるほど”上級国民に優しい仕様”だったのね」
というやつです。

このことを踏まえれば、真実を白日の元に晒そうとした蓼科兄妹が殺害されたことも、特殊解析研究所の所長である志賀が捜査打ち切りに向けて舵を切ったことも、まぁそうなるよね、となるのである。

ちなみに最終的にこのNFというミッシング・ピースは補完され、DNA情報というプラチナデータ、DNA捜査自体はより完璧なものへと進化を遂げるわけなのですが、

この物語のどこを楽しむか、と問われたら、私個人としてはNF13、つまり蓼科兄妹を殺害した真犯人の正体が判明するところと答えます。

ここはこの物語がサスペンスと見れば面白いな、と感じるからです。

また、神楽龍平と”リュウ”についても興味深いポイントですね。新たな人格が生まれた背景と、この2つの人格同士の関係性に関しては、あらすじ部分の最後に書いた「思いがけない真相」という言葉が当てはまると思います。

そういえば神楽の主治医(?)である水上は原作では男性として登場しており、映画ではそこを女性に変更しているということを後から知りましたが、

ラスト付近の彼女と神楽との描写はやや蛇足感というか浮いているというか、久しぶりに鈴木保奈美さんが表舞台に!というにはもったいない起用のしかたのように感じました。

それだったら、もっと”リュウ”のこと、”リュウ”と早樹との関係についての掘り下げた描写が欲しかったかな。

映画『プラチナデータ』まとめ

というわけで、映画『プラチナデータ』を紹介してきました。

よかったらこの機会にぜひ、レンタルなどで試聴してみてくださいね!

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)

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