ドラマには、観終わったあとにすっきりとした余韻を残すものもあれば、胸の奥に重たい感情を落としていくものもあります。
後者のタイプは、決して気軽ではないけれど、なぜか強く記憶に残りますよね。
今回これから紹介するのは、2009年放送のドラマ『銭ゲバ』。
放送当時、その強烈なタイトルと挑戦的な雰囲気で大きな話題を呼んだ作品です。
ここからはこのドラマがまとっていた緊張感や、観ていたときの感情、そして今振り返って感じることを中心に、ゆっくり綴っていきたいと思います。
決して軽くはない、けれど忘れがたい一作について。
ドラマ『銭ゲバ』概要
ドラマ『銭ゲバ』はジョージ秋山さんによる同名漫画を原作として2009年に放送された日本のドラマです。
あらすじは以下の通り。
貧乏な家に生まれ育った風太郎。酒浸りの父は、暴力で風太郎の目を傷つけた上、借金を残し行方をくらました。愛する母は病気になり、満足な治療も受けられぬまま死んでしまう。すべては金のせいだと、金を憎むようになる風太郎は、その思いからある事件を起し、故郷を逃げ出す。
引用元:銭ゲバ(ドラマ)|WEBザテレビジョン
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ドラマ『銭ゲバ』のレビュー・感想
2009年放送のドラマ『銭ゲバ』は、観ていて決して心地よい作品ではありませんでした。
むしろ重く、苦しく、ときに目を背けたくなる。
それでも最後まで見届けずにはいられない強さがありました。
主演の松山ケンイチさんが演じる主人公は、強烈です。お金に執着し、手段を選ばない。その姿は極端でありながら、どこか現実の延長線上にあるようにも感じられます。
松山ケンイチさんの演技は鬼気迫るものがあり、表情ひとつで内面の歪みや孤独を伝えてきます。
このドラマの魅力は、単純な勧善懲悪に落とし込まないところにあると思います。
登場人物それぞれに事情や弱さがあり、善悪の線引きが簡単ではありません。
観る側も「自分ならどうするだろう」と突きつけられる感覚がありました。
全体を通して漂うのは、乾いた空気と張り詰めた緊張感。明るさや救いを前面に出す作品ではありませんが、その分、社会のひずみや人間の欲望を真正面から描こうとする覚悟が感じられます。
2000年代後半のドラマの中でも、かなり挑戦的な一本だったのではないでしょうか。
正直に言えば、好みは大きく分かれる作品だと思います。それでも『銭ゲバ』は、強烈な印象を残すドラマです。
観終わったあとに残るのは爽快感ではなく、重たい問い。
お金とは何か、人はどこまで変わってしまうのか。
そんなテーマを、真正面から突きつけてくる一作でした。
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ドラマ『銭ゲバ』まとめ
というわけで、ドラマ『銭ゲバ』を紹介してきました。
よかったらぜひこの機会に観てみてください。
この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)


