主人公が大なり小なり超人的、という設定のある作品というのはそれなりにありますよね。
名探偵コナンとかもそうなんですが、コナン君(工藤新一)の推理力がすごいあまり、たまに警察官の皆さんもうちょっとしっかりして……と思ったり。
そんな感じで、主人公の凄さを際立たせるためか、周囲の人たちの”足りなさ”が目立ってしまうと、どうにもそのすごい人と一般的な能力の人との差を描くのって難しいのかなと感じる日々です。
今回は、そんなことを感じた映画『見えない目撃者』を紹介していきたいと思います。
映画『見えない目撃者』概要
映画『見えない目撃者』は、2011年に韓国で上映された『ブラインド』をリメイクし、2019年に日本で公開された映画です。
あらすじは以下の通り。
警察官として将来を有望視されながら、自らの過失による事故で視力も大切な弟も失い、失意の底にあった浜中なつめ（吉岡里帆）は、ある夜、車の接触事故に遭遇する。なつめは、立ち去る車の中から助けを求める少女の声を耳にするが、警察は彼女の訴えを聞き入れない。視覚以外の並外れた感覚、警察学校で培った判断力、持ち前の洞察力から、誘拐事件だと確信するなつめは、現場にいたもう一人の目撃者・国崎春馬（高杉真宙）を捜し出す。
事件に気づきながら犯人を見ていない目の見えないなつめと、犯人を見ていながら少女に気づかなかったスケボー少年の春馬。“見えない目撃者”たるふたりの懸命の調査によって、女子高生連続猟奇殺人事件が露わになる。その真相に近づくなつめたちに、犯人は容赦なく襲いかかる。絶命の危機を前に、彼女らは、誘拐された女性を助けることができるのか。
引用元：映画『見えない目撃者』特集｜東映ビデオオフィシャルサイト
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映画『見えない目撃者』のレビュー・感想
本作は韓国で上映された作品のリメイクということですが、元の作品は鑑賞できていません。
というわけで本作だけを観てのレビューや感想になりますが、物語の前半は面白かったです。
吉岡里帆さん演じるなつめの行動原理ともなっている事故の描写。端々に現れる元警察官としての優秀さ。そして、その優秀さを持ってして犯人に辿り着くまでの流れ。
ただ、そこまでがよかっただけに、最後の犯人との対決のクダリが……ネタバレしないように注意したいので詳細は省きますが、
ここまでの設定、ちょっと無理があるかな？と思いつつも観てきただけに、この犯人との対決のクダリは特にツッコミどころ(悪い意味で)とチープさが万歳で、他にいい言葉が思い浮かびません。ひとことで言うなら「ゲンナリ」。
事件自体は解決はしたもののスッキリはしない終わり方なのと、残虐なシーンもあるので(R指定はかかっている)
吉岡里帆さんや高杉真宙さんが出演されている点からファンの方としては観たいと感じるかもしれませんが、かなり観る人を選びそうな作品です。
最後に、私個人がこのことをとっても気にするので、同じようなタイプの方々に向けてこれだけは宣言しておきたいと思います(ちょっとネタバレになりますが)。
犬は！犬は！！犬は無事です！！！(大声)
この一点に関しては本当に良かった、と思っています。
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映画『見えない目撃者』まとめ
というわけで、映画『見えない目撃者』を紹介してきました。
ちなみに『見えない目撃者』ですが、Amazonプライム会員はプライム・ビデオで鑑賞することができます。
よかったらぜひこの機会に観てみてください。
この記事を書いた人：藤代あかり(＠akarifujishiro)
