原作付きのドラマと聞くと、つい「どこまで再現されているのだろう」と構えてしまいますね。
好きな作品であればあるほど、その世界観がどう描かれるのか気になってしまうものです。
今回これから紹介するのは、2003年放送のドラマ『動物のお医者さん』。
放送当時、「こんなに原作に忠実なドラマもなかなかないよね」と感じた方も多いのではないでしょうか。
ここからはこのドラマがまとっていた空気や、実写化としての魅力、そして今あらためて振り返って思うことを中心に、ゆっくり綴っていこうと思います。
あの独特の雰囲気を思い出しながら。
ドラマ『動物のお医者さん』概要
ドラマ『動物のお医者さん』は佐々木倫子さんによる同名漫画を原作として2003年にテレビ朝日系列で放送された日本のドラマです。
あらすじは以下の通り。
獣医をめざす学生の日常の中で、動物たちが起こす珍騒動を描く。“ハムテル”と呼ばれる高校生・公輝(吉沢悠)は、親友の二階堂(要潤)と近所の獣医学部の構内でシベリアンハスキーの子イヌを見つける。そこへ突然教授の漆原(江守徹)が現われ、網で捕獲。子イヌとの出会いに運命を感じたハムテルが漆原を制止すると、もらい手を探していた漆原はハムテルに押し付けて去ってしまう。自宅で名前を考える中、ハスキー犬が庭で飼う凶暴なニワトリ・ヒヨちゃんに驚いて脱走。ハムテルは行方を追う。
引用元:動物のお医者さん 第1話(ドラマ)|WEBザテレビジョン
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ドラマ『動物のお医者さん』のレビュー・感想
2003年放送のドラマ『動物のお医者さん』は、「ここまで原作に忠実なドラマって、なかなかないよね」と思わず言いたくなる作品でした。
原作ファンほど身構えてしまう実写化ですが、この作品に関しては、その心配がいい意味で裏切られた記憶があります。
原作は佐々木倫子さんによる同名漫画。独特の間や淡々としたユーモア、そして少しズレた登場人物たちの空気感が魅力ですが、それを実写で再現するのは相当難しいはずです。
それなのにドラマ版は、無理にドラマチックに盛り上げることなく、あのテンポを大切にしていました。
主人公を演じた吉沢悠さんの、どこか飄々とした雰囲気もぴったりでしたし、漆原教授役の江守徹さんや菱沼役の和久井映見さんの存在感は本当に絶妙でした。
あの独特の台詞回しや間の取り方は、漫画のコマからそのまま抜け出してきたかのよう。二階堂役の要潤さんは最初はちょっと違和感があったんですが意外とハマっていて、結果としてキャスティングの妙が光っていた感じがしました。
このドラマのいちばんの魅力は、原作と同様に無理に感動を煽らないところだと思います。
動物を扱う物語というと涙を誘う展開になりがちですが、『動物のお医者さん』はあくまで日常の延長線上にあります。
笑えるけれど大げさではなく、優しいけれど押しつけがましくない。そのバランスが心地よいのです。
そして何より、北海道の風景が作品の空気をやわらかく包んでいました。広々としたキャンパスや雪景色が、物語にゆったりとした時間を与えています。
原作の持つ空気感を壊さず、むしろ実写ならではの魅力を加えていたように感じました。
原作ファンからも比較的高い評価を受けているのは、「変えなかった勇気」があったからではないでしょうか。
余計な脚色をせず、あの世界観をそのまま映像にする。簡単そうでいて、とても難しいことです。
『動物のお医者さん』は、実写化の成功例として今でも語りたくなるドラマです。
原作を知っている人も、そうでない人も、肩の力を抜いて楽しめる。そんな穏やかな魅力を持った一作でした。
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ドラマ『動物のお医者さん』まとめ
というわけで、ドラマ『動物のお医者さん』を紹介してきました。
よかったらぜひこの機会に観てみてください。
この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)


