俺の平成テレビドラマベスト3「踊る大捜査線」「ウロボロス」「白夜行」

テレビドラマ

「新元号・令和を前に、平成を振り返ろう!」

このひと月の間にそんなテーマでたくさんのブログ記事が増えそうだな、と思う今日この頃。

ふとツイッターのタイムラインをみていると、面白そうな企画が目に入ったので、参加してみることにしました。

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企画参加要項と、企画立案者のていないさん(@tei_nai)の選ぶベスト3が書かれているブログ記事は以下からどうぞ↓

というわけで、早速マイ・ベスト3を書いていきたいと思います。

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第3位 「踊る大捜査線」(1997年)


織田裕二さんといえばこれ。「踊る大捜査線」
(ご本人はこう言われるのはもしかしたら嫌かもしれませんが)

連続ドラマが放送されたの、1997年なんですね。小学校の卒業アルバムに将来の夢を書く欄があったのですが、「警察官」と書いたのは今となっては良き思い出です。

以前「ロンドンにかかる虹〜橋にまつわるエトセトラ〜」という記事でもちらっと触れましたが、

テレビドラマも、映画も(スピンオフの各作品含む)全部観たぞ!

と私が胸を張っていえる、数少ない作品の一つが、『踊る大捜査線』シリーズであります。

それまでは刑事ドラマ・警察ドラマといえば、犯人を逮捕するまで、に焦点を当てたドラマが主流。

また、カーチェイスや銃撃戦などの派手な演出、所轄の警察署が管轄範囲以上の広域事件やテロ事件などを解決する、といった現実に即していない過剰な描写も多かった中で、

「踊る大捜査線」はかなり現実に近い警察組織・業務内容を描くようにしていた、当時としてはかなり新しい試みのドラマでもありました。

個人的にはそうした、現実に即した警察、警察の抱える内部構造の問題やそれぞれの地位にいる各々の刑事の姿をその人ごとの立場から描いた人間ドラマの要素はもちろんですが、

湾岸警察署の署長ら三人組「スリーアミーゴズ」を始めとしたコミカルなシーン、

ふとすると見落としてしまいがちなほど、画面の隅にまで配されたスタッフによるちょっとした「遊び心」も含めて、

シリーズ最終作である映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』が上映されたのは、2012年。

最初のテレビドラマが放送されてから実に15年もの間、長く多くの人に愛された作品となった、ひとことでは語りきれないほどの魅力が詰まった作品だったな、と、思わずランキングに入れざるを得ない一作となりました。

なお、テレビドラマを含む「踊る大捜査線」全シリーズを視聴されたい方は、フジテレビのドラマやバラエティをはじめ、アニメや映画、配信オリジナル番組など、30,000本以上の対象作品が楽しめる「FODプレミアム会員」の登録がオススメです。

第2位 「ウロボロス〜この愛こそ、正義」(2015年)


神崎裕也さんの『ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ』という漫画が原作で、生田斗真さん・小栗旬さん主演でテレビドラマ化された作品。

一部の回で出演者による副音声解説「ウラバラス」が行われ、ドラマの見どころや撮影時の裏話、ドラマの内容からは脱線したフリートークなどが語られたのも、

一度本編を観た後もう一度視聴する楽しみが得られて、私自身かなりテレビドラマ離れが進んでいた時期であったにもかかわらず、このドラマは本当に毎週楽しみに、なるべくリアルタイムで観ていた作品でもありました。

ちなみにこのドラマ、生田斗真さんが原作の連載初期から映像化を希望しており、

「自分がイクオを演じられるなら、竜哉は小栗旬に演じてもらいたい」

という思いを口にしていたそう。数年越しに願いが叶った形となる作品でもあります。

作品のあらすじとしては以下の通りです。

孤児だった龍崎イクオ(生田斗真さん)と段野竜哉(小栗旬さん)は、当時在籍していた児童養護施設「まほろば」の職員であり、この世で一番大切な、家族のようであり、初恋の人でもある柏葉結子を、小学生の時に何者かに殺害されてしまいます。

2人は逃げていく犯人の後ろ姿を目撃しており、そのことを警察へ証言しようとしたのですが、その当時は金時計を付けた警察関係者に脅され、結果としてその事件は迷宮入りに。

20年後、成長したイクオは事件を隠蔽した警察組織への復讐のため、警察官となります。また、竜哉は事件の実行犯を探るために松尾組(ヤクザ)の組員となり、それぞれの世界から、結子の死の真相を追います。

果たして、真犯人は?事件の真相は?
そして、2人の復讐劇はどんな結末を迎えるのか……?

個人的には、賛否両論を生みそうですが…ドラマ放送時は原作がまだ連載中ということもあり、ドラマオリジナルの展開となった最終話で、2人が選んだ結末に注目してもらいたいです。

あと、生田斗真さん演じるイクオには、結子先生の事件同様、国家権力などによって法の裁きを免れるような犯人を躊躇なく殺害するといった、極端な二面性を持つような設定があります。

そうした目的のためには手段を選ばないような残忍な面が顔を出す際には重度の頭痛が起きた後に一種のトランス状態に陥るという「前触れ」があって、

その後に、結子先生事件前後に起きた出来事に関する「記憶の空白時間」が少しずつ思い出されるという、このお話のキーになる設定もあるのですが…

この、トランス状態の時の生田斗真さんの「イっちゃってる」演技にも、個人的には要注目です。

何がすごいって、このトランス状態の間、全然瞬きしないんですよね。

元々端正なお顔立ちなので目力も半端ないんですが、人間こんなに瞼を開いていられるっけ…というくらい、カッと開かれたまま進んでいくシーンの迫力、すごいです。

私の記憶が間違っていなければ「ウラバラス」の方で明かされていたエピソードだったと思うのですが、

2013年に上映された『脳男』という、やはり生田斗真さん主演の映画がありまして。

その中で演じていた役柄が、トランス状態のイクオとはまた違った人間離れした側面を持っていて、その当時の演技によって、長い時間瞼を閉じずにいられるという特技(?)を身につけたそうです。

『脳男』の方はPG12指定ということもあり、万人にはオススメしにくい作品ではありますが、もし機会があったら合わせて観ていただきたいです。

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第1位 「白夜行」(2006年)


東野圭吾さんの同名小説を元に、山田孝之さん・綾瀬はるかさん主演でテレビドラマ化された作品。

主演のお2人については、2004年に放送された「世界の中心で、愛をさけぶ」でもタッグを組んでいたので、そちらのドラマを覚えている方も多いかもしれませんね。

ドラマのあらすじは以下のような感じです。

15年前(1991年)質屋の男が殺されるという事件が発生。

捜査線上には何人もの容疑者が浮かびますが、どの容疑者も決定的な証拠がないまま事件は迷宮入りとなります。

その質屋殺し事件の被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂はその後、一見するとそれぞれの人生を歩んでいっているように見えたのですが、やがて二人の周囲では不可解な凶悪犯罪が次々と起きていきます。

初恋の女の子を守るために父親を手にかけた少年と、その少年を庇うために容疑者の1人であった母親を手にかけた少女。

2人が14年の時とともにたどりつく結末は…?

2人の軌跡を描いたこのドラマは、小説にはほとんど登場しなかった亮司(山田孝之さん)・雪穂(綾瀬はるかさん)の関係性や心理的な葛藤・成長などを描いていて、

映像化されることによって原作とはまた違った魅力があります。

扱うテーマや内容の性質上、ある程度心が元気な状態じゃないと観るのはしんどいかもしれませんけどね(^◇^;)

主題歌となった柴咲コウさんの『影』も含めて、今でも忘れられないドラマとなりました。

個人的に印象的なシーンですが、やはり最終回で雪穂が亮司に背を向けて歩き出すシーンかなぁ、とも思いつつ。

幼い亮司が、父と雪穂の元にたどり着いて真実を知ってしまい、父を殺すに至る場面も、何度胸が締め付けられるものだったな、と今でも思います。

なお、ドラマ「白夜行」を視聴されたい方は、映画・ドラマ・アニメ・音楽約12万作品を月額500円で楽しめる「dTV」への登録がオススメです。

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俺の平成テレビドラマベスト3 まとめ

というわけで、藤代あかり版「俺の平成テレビドラマベスト3」は、

第3位 「踊る大捜査線」
第2位 「ウロボロス〜この愛こそ、正義」
第1位 「白夜行」

となりました。

今回はピックアップしませんでしたが、年代別の日本のテレビドラマ一覧(Wikipedia)を見返しながら、

「金八先生シリーズか?」
(特に風間俊介さんが出演されていたシリーズ)
「高校教師か?」
(1993年版の方)
「ネバーランド(恩田陸さん原作)やリモート、ラストフレンズも捨てがたい…」
(ここはジャニーズ事務所枠)

と様々悩みましたが、この辺りのドラマはいつか別の機会に記事にできれば。

さて、新元号・令和となるまであとひと月足らず。他にも今回の企画で色んな方々が「俺の平成テレビドラマベスト3」というお題で記事をアップされるかと思いますので、そちらも楽しみにしていたいと思います。

それでは、今回はこの辺りで。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)