アニメ『葬送のフリーレン』昨今の王道展開に食傷気味のあなたへ

アニメ

同じようなジャンルの作品を立て続けに読んだり観たりしている時に、

「またこの展開か……」

としょげてしまうことってありませんか?

王道展開として楽しめれば良いんですけど、その展開もうお腹いっぱいだよ……となってしまったとしても仕方がないことってあると思うんですよね。

というわけで今回は、昨今の異世界・ファンタジー作品(特になろう系のもの)に食傷気味な人にオススメしたい、アニメ『葬送のフリーレン』を紹介していきたいと思います。

アニメ『葬送のフリーレン』概要

アニメ『葬送のフリーレン』は山田鐘人(原作)・アベツカサ(作画)による同名漫画を原作とした日本のアニメ作品。

あらすじは以下の通り。

魔王を倒し王都へ凱旋した勇者ヒンメル一行。各々が冒険した10年を振り返りながらこれからの人生に想いを馳せる中、エルフのフリーレンは感慨にふけることもなく、また魔法探求へと旅立っていく。50年後、皆との約束のためフリーレンは再び王都へ。その再会をきっかけに、彼女は新たな旅へと向かうことに―。
引用元:#01 冒険の終わり – STORY | アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト

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アニメ『葬送のフリーレン』のレビュー・感想

近年の異世界・ファンタジー作品といえば、現代日本から転生して、転生先の世界では超レアなチート能力を持った主人公が活躍するものだったり、そのチート能力ゆえにハーレム展開になったり、実はすごい能力を秘めていたのに勇者パーティから追い出されて第二の人生を歩み始めたり、みたいな作品が多かったんですよね。

で、そういう俺TUEEE的な要素だのハーレム展開だのに「もうええでしょ…」となっていたところで観始めたのが『葬送のフリーレン』だったわけです。

『葬送のフリーレン』は本来物語の主軸となりがちな”勇者パーティの冒険と活躍”ではなく、”勇者パーティの冒険のその後”を描いていることもあって、新鮮で斬新だなぁと観始める前から思ってたんですが、

期待を込めて観始めた気持ちが裏切られずに楽しめるいい作品だったなぁと観終えた今も思います。

物語の主人公であるフリーレンは、千年以上を生きるエルフの魔法使いで、勇者ヒンメルたちと魔王を討伐した後、

人間たちや、共に旅をしていた比較的長命種であるドワーフをも超える悠久の時を生きる存在だからこそ、かつての仲間たちとの価値観の違いを実感して、思い出を振り返る旅に出る。その道中の物語が本作の主軸となっています。

フリーレンは確かに魔法の腕は一流ですが、人間の感情だったり時間の重みを理解しきれない、不完全な部分を持っているのもいいですね。

だからこそ、俺TUEEE要素やハーレム展開をはじめとしたご都合主義的な要素が全然出てこない。

かつての仲間たちとの記憶を辿りながら、そのかつての仲間たちから託されたフェルンや戦士シュタルクといった弟子たちと、少しずつだけど絆を深めていく描写。

改めて今を大切にしながら、少しずつ人間らしい心の機微を学んでいく姿。

派手な展開やチート能力、無理矢理な恋愛要素もないのでハラハラドキドキを求める人にはもしかしたら少し物足りないのかもしれないけれど、

あくまで”人と人のつながり”を丁寧に描いている点にとても好感が持てました。

異世界転生や最強主人公ものに食傷気味の人にこそオススメしたい作品です。

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アニメ『葬送のフリーレン』まとめ

というわけで、アニメ『葬送のフリーレン』を紹介してきました。

ちなみにアニメ『葬送のフリーレン』ですが、Amazonプライム会員はプライム・ビデオで鑑賞することができます。

よかったらぜひこの機会に観てみてください。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)