突然ですが先日、遠方に住む友達からこんな提案がありまて。
「ふるさとBoxを交換しない?」
ふるさとBoxというのは簡単にいうと、予算を決め、県産品・地元品などの詰め合わせたもののことのようです。
「ふるさとBox」というのが正式名称なのかはわかりかねますが、面白いな、と思ったので実際やってみることにしました。
なお、今回の交換にあたっては、以下のルールに基づいて行いました。
- 決められた予算に合わせて県産品や地元品などの詰め合わせを送り合う(送料は含まない)
- 詰め合わせる際、相手の苦手なものやアレルギーの有無などを事前に確認する
- ナマモノなど極端に消費期限の短いものは避ける
で、このふるさとBoxの交換をやるにあたって、現在住んでいる東京のものを詰め合わせようかなとも考えましたし、出身地・神奈川のものでもいいかなぁとも考えたのですが、
今回提案してくれた友人も、彼女が他にも交換の声をかけた共通の友人たち皆関東以北出身ということもあって、西日本の品を送った方が面白いかなと思い、
私の祖父母(両家ともに)が暮らす島根県の名産品をせっかくなので送ってみました。
というわけで、今回の記事では私が島根県のふるさとBoxを作成するにあたって、上記のルールに基づいて選んだものや候補としてあがったオススメの名産品を紹介していこうと思います。
今のご時世では物産展などにも行けないため、通販で取り寄せられるものをピックアップしていますので、気になった方はぜひご自身でも試してみてくださいね。
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島根県のお菓子・おやつ編
どじょう掬いまんじゅう
1967年に中浦食品株式会社から発売されたどじょう掬いまんじゅうは、島根県安来市の民謡・安来節に合わせて踊る「どじょう掬い踊り」の際に使われる”ひょっとこの面”をデザインしたおまんじゅうです。
どじょう掬いまんじゅう自体は正確には島根県に限定されたものではなく山陰の銘菓、なのですが、製作の由来が島根県の文化であること、可愛らしい見た目と優しい味わいが気に入ってよくお土産で買っていたので、今回実際に送ったもののひとつです。
個数については2〜20個入りまで幅広く、20個入りでも1,600円前後くらい、そしておまんじゅうひとつひとつが包装されているので、職場などで配るお土産としても買い求めやすいかと思います。
製造から賞味期限まで90日程度は持ち、常温保存できる点もいいですね。
定番品は白餡が入ったものなのですが、近年では抹茶餡・チョコ餡・いちご餡・二十世紀梨餡・栗を使ったこし餡と、山陰の生産者の方と協力して新たな味が展開されているので、気になった方はぜひいろんな味を試してみてください。
大名茶人が残した銘菓「若草」
「くもるぞよ 雨ふらぬうちに摘て置け 栂尾山の春の若草」
上記は、江戸時代後期・出雲国松江藩第7代藩主である松平治郷(まつだいらはるさと)氏が詠んだとされる歌。隠居後に剃髪して名乗った「不昧公(ふまいこう)」の名でも知られています。
彼は大名茶人として名高く、氏が収集した茶器の銘品や銘菓は「不昧公御好み」として現在にわたって伝えられています。
城下町だった松江が松江市が今もって文化の街として評価されていることもそうですが、京都・金沢と並ぶ日本三大和菓子処として今なおあるのは、氏のおかげでもあるかもしれませんね。
ちなみに、上述した御歌から命名されたのが、今回紹介している「若草」です。
ふっくらとした求肥(ぎゅうひ/白玉粉または餅粉に砂糖や水飴を加えて練りあげた和菓子の材料の一つ)に薄緑の寒梅粉をまぶした和菓子で、
約140年の歴史を誇り、元祖とも言われている「彩雲堂」から販売されているものが最も有名です。
他にも「風流堂」「桂月堂」「三英堂」といった和菓子店でも販売されているので、食べ比べてみても楽しいかもしれませんね。
ただ、賞味期限が10〜15日程度と短めなので、お土産にはあまり向かないかもしれません。
元禄の世から続く「源氏巻」
明治以降の開発や災害、太平洋戦争などを経て、今現在でも江戸時代以前の佇まいが残っている街のうち、その景観などが京都に似ている地は「小京都」という愛称で親しまれ、日本各地にそんな街が存在しています。
そんな「小京都」の相性を持つ街のひとつが、島根県津和野(つわの)町。SLやまぐち号の終着駅があることから、山口県萩市とセットで訪れる人も多い観光地です。
そんな島根県津和野町を代表する銘菓が、こしあんをカステラのような生地で包んだ「源氏巻」。
始まりは300年ほど前の元禄時代までさかのぼると言われているこの銘菓は、現在ではいくつかの店がそれぞれの伝統を守った上で独自の源氏巻を販売しています。
それぞれのお店のものを食べ比べてみるのも楽しそうですね。
ただ、こちらも販売店によりますが賞味期限が7〜14日程度とあまり長くないので注意が必要です。
なお、源氏巻を食べやすいようにカットし、可愛らしい焼印をつけた「笑小巻」という銘菓も「三松堂」から販売されています。
職場などで配るなら小分けにされているこちらの方がいいかもしれませんね。よかったら合わせてチェックしてみてください。
ぜんざい発祥の地 出雲ぜんざい
島根県の代表的な観光スポットといえば、島根県出雲市にある出雲大社。
そんな出雲で行われる神事の際に使用された「神在(じんざい)餅」が、出雲がぜんざい発祥の地ともいわれる所以となっています。
今回こちらは選ばなかったのですが、製造から180日は持つ、調理しやすいレトルトタイプも売られているので、
縁起がいい紅白の丸餅とともに「発祥の地」の味を楽しんでみてください。
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島根県の主食・副菜など編
日本三大そばの1つ 出雲そば
長野県の戸隠(とがくし)そば・岩手県のわんこそばとともに、日本三大そばの1つと言われているのが出雲そば。
そんな出雲そばは殻のついたそばの実(玄そば)をそのまま引き込む、という製粉方法で作られているため、少し黒っぽい見た目と香り・風味・栄養価の高さが特徴です。
なお、本場出雲食べ方をするなら、冷なら「割子そば」、暖かいものなら「釜揚げそば」がオススメ。
ちなみに出雲の釜揚げそばは、つゆは別の器に用意し、そばを盛った器にはそばをゆでた後のそば湯を入れた後、直接つゆや薬味をそばの器にかける、と食べ方が特徴的です。
高級魚「ノドグロ」を手軽に楽しむ
口内の後部が黒いことから「ノドグロ」とも呼ばれている、正式名称は「アカムツ」という魚は、独特の上品な味わいと似ても焼いても美味しいことから「白身のトロ」とも言われています。
佐渡や富山県・石川県などの北陸地方、そして鳥取県・島根県などの山陰地方といった日本海側の地域では昔から高級魚として親しまれ、
島根県浜田市では「ノドグロ」の名称で市の魚にも認定されています。
島根県出身のプロテニス選手・錦織圭さんが2014年に全米オープンで準優勝した後に帰国した際に「食べたい!」と口にしていたことを覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
とはいえ、ノドグロは高級魚。おいそれと手に入らないものであり、また今回のルール上鮮魚のまま送るわけにはいきません。
ということで、なんとかノドグロを楽しめないかと探しているうちに見つけたのが「のどぐろ味噌汁」。
これならインスタントなので、手軽に楽しめます。
余談ですが、やはりというか関東以北と西日本とでは、インスタントでも味噌汁のみそが全然違う!という声も届いたので、そういった楽しみ方もあるかもしれません。
日本一の漁獲量 宍道湖のしじみ
島根県の松江市と出雲市にまたがる宍道湖(しんじこ)は、日本百景に含まれている他、日本の湖沼別でも、都道県としても、しじみの漁獲量日本一。
というわけで、やっぱり外せないよねぇ、と思いつつ、前述のノドグロと被ってしまうんですが、しじみといえば味噌汁!ということで、こちらもインスタントのお味噌汁をセレクトしました。
中でも、せっかくならPRしよう!と思い立って選んだのが、島根県の観光マスコットキャラ「しまねっこ」がデザインされたパッケージのもの。
ひこにゃんじゃないよ、しまねっこだよ!!
しまねっこの部屋(島根県観光キャラクター しまねっこ 公式)
ちなみに頭にかぶっているのは大社造の帽子、首にはしめ縄のマフラーを巻いています。出雲大社をイメージしている感じですね。
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ふるさとBoxセレクション・島根県編 まとめ
というわけで、ここまで贈り物にも最適な島根県の代表的な県産品・地元品を紹介してきました。
どれも通販などで取り寄せられるものなので、もし興味を持ったものがあれば、ぜひ一度食べてみてくださいね。
この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)