クスッと薬、時々ジェネリックとパンダ

企画

今回も3000文字チャレンジという企画への参加記事となります。
というわけでまずはルールのおさらい↓

今回のテーマは「くすり」。
早速今回も書き進めていきたいと思います。

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さて、今回の3000文字チャレンジのテーマ「くすり」。

これを最初に目にしたときに、ふと思ったことがあります。

「この”くすり”、ひらがななんだよなぁ……」

つまり、毒にも薬にも……じゃなかった、薬にもなるしクスリにもなる。

つまるところ、薬品の類のくすりじゃなくても良いということなのだ。

「クスリ、と笑うような瞬間」といったようなことをピックアップするのも良いのではないか?

そんな考えが真っ先に脳裏を駆け巡ったのであります。

しかしながら、自分の中に「くすりと笑える」ような持ちネタなんて果たしてあっただろうか……。

そのような具合に、自分の中で勝手にハードルを爆上げしてしまった瞬間でもありました。

というわけで、お題を見た瞬間からやや迷走気味な今回の3000文字チャレンジはどのように着地するのか?

いよいよ本編スタートです!

母さまはパンダ年生まれ

奥様は魔女のノリで言ってみちゃいましたが。

「私が宇宙から地球に来た際に干支というものを知り、自分はどれかなぁと考えてみた。結果として、自分の中で一番しっくりきたので、パンダ年に落ち着いた。ただ、あとあと調べてみたら、パンダは干支に存在しなかったのだ」

というのは、藤代母の言である。

一見すると電波?厨二病?にも見えるこの発言ですが……。

一応根拠というか、きちんとした裏、というものはありまして。

まず、自分は宇宙人であると言いたいのかな?とも取れる部分については、

とある心理テストだか性格診断をやってみたら、「あなたは宇宙人(のようだ)!」という結果が出たから、素直に受け取り、採用してみたのだ、とのこと。

そして、干支=パンダ年の部分についてですが。

私に限らず、幼い子どもというのは、近所の公園などの公共の場所で、何の前触れもなく唐突に家族の個人情報を話してしまうもの、という認識(経験も?)が母の中にはあったようでして。

たとえば、お父さんやお母さんの年齢とか、職業とか、家の中での何気ない(けれど家の外で話すにはちょっと恥ずかしいような)発言などですね。

そうした自分の預かり知らぬ、意図せぬところでの個人情報の流出……もっと具体的に言うと年齢バレを防ぎたいと考えた母は、

年齢の特定ができなくなるようなネタを刷り込む、という手段に出たというわけなのでした。

つまり、干支=パンダ年は、高度な(?)情報操作の賜物だった、というわけですね。

で、ここまでの内容も、個人的な「クスリ」エピソードとしてたまにネタにさせてもらっていたのですが。

この干支=パンダ年に関して、今年のお正月の里帰り中に新たな、そして予想だにしない展開が生まれました。

藤代母は昨年、上野動物園で生まれたシャンシャンにとても熱中していまして。上野動物園の年パスを買うほどの通い詰めっぷりだったんですね。

私が一人暮らしを始めてから、母とは今でも週一くらいで「元気にしているよ」という報せを兼ねて、通称・生存報告LINEを送ってやりとりしているんですが、

その中で、今年に入ってからも定期的に最新の画像や動画が届くくらいには、シャンシャンは母の生活に根付いている状態なのです。

で、今年のお正月の里帰り中、ふとした会話の中で以下のようなフレーズが爆誕しました。

「私はシャンシャンのおばあちゃん」

シャンシャンを見に上野動物園に通い始めた頃は、自分はシャンシャンの「見守り隊(勝手に命名)」だと言っていたのに……。

いつのまにか、自分の全く預かり知らぬところで、私にはシンシン(シャンシャンの母)という姉妹と、シャンシャンという姪が出来ていたようです。

マジかー。

でも、宇宙人の娘にパンダの姉妹や姪がいても不思議ではない……のか?

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「大喜利」

「大喜利」とは、本来は寄席の最後にアンコール的に行われた余興のことを指します。

その余興の演目は謎かけやあいうえお作文などの他、歌や踊りなど多岐にわたるのですが、

現代では『笑点』という番組の「大喜利」が有名になったことで、

司会者が出したお題に対して出演者が面白おかしい回答をする、いわゆる「たんち」という内容をイメージする人が多いかもしれませんね。

この「とんち」的な意味での「大喜利」は結構一般の方にも根付いていて、

たとえば発表される前は、新元号はどんなものが来るだろうかとか、「ひとつのお題に沿って面白い回答をする」という文化は、特にツイッターを始めとしたSNSではわりと頻繁に見かけるように思います。

特に4月1日エイプリルフールの企業まで総出となる盛り上がりなどは、「大喜利」という文化の、わりと代表的な事例のひとつなのではないか、とも思ったりするわけです。

余談ですが、私は「大喜利」を扱うテレビ番組の中では「IPPONグランプリ」が一番好きです。

特に大好きなのが「写真でひとこと」という出題形式なのですが、そこに出てくるお題の写真が毎回「一体どこから拾ってくるの?!」という感じで絶妙にクスリとくるんですよね。

第21回が今春放送されるようなので、機会があったらぜひ観てみてください。

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ジェネリック医薬品って何なのさ

今回のお題から、せっかくなので「薬」分野からもひとつ。

どれくらいか前からか、病院でもらった処方箋を手に薬局を尋ねると、ジェネリック医薬品を使用するかどうか問われるようになったわけですが、

なんとなく「ジェネリック」の方がお値段が安い、という印象しか持っていなかったのですが、そもそも「ジェネリック医薬品ってなんなのさ?」と思ったので、今回改めて調べてみました。

ちなみに、ジェネリック医薬品の対極にあるのは「新薬(先発医薬品)」となります。

「新薬」はその開発のために10〜15年という時間と、数百億円以上の費用がかかってしまいます。なので、どうしても購入の際にお値段が高くなってしまうんですね。

しかしこの「新薬」の特許が切れたあとは、その「新薬」と同じ有効成分と効き目を使用した薬が販売されるようになります。

これが「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」の正体です。

すでに元となる「新薬」開発の段階で、投与が必要な症状に対する有効であり、そして安全性が保証されている、「新薬」と同じ成分を使った、国に認められた薬。

1から新しく開発するわけではないため、その分の費用が抑えられ、購入・使用する人は「新薬」の開発費分の負担が減り、

より低い値段で自分に必要な有効成分が配合された薬を手にすることができる。

それが「ジェネリック医薬品」とその安さの秘訣、というわけです。

なるほど。ひとつ賢くなれました。

ところで、私の観測範囲の中だけなのかもしれませんが、

「ジェネリック医薬品」の持つ、

「オリジナルに類似しているが、オリジナルよりも手軽に入手できるもの」

という要素に基づいて、一種の枕詞として会話の中で「ジェネリック」という言葉を利用する人が一定層いらっしゃるような気がしています。

たとえばですが、好きな俳優さんや女優さん、タレントさんなどを思い浮かべてみてください。

その俳優さんや女優さん、タレントさんたちは、その業界などにコネクションがあったりしない限りは、基本的には「住む世界が違う」人たちです。

ところが、ある日あなたはいつも足を運ぶ場所(コンビニやカフェなど)で、その俳優さんや女優さん、タレントさんにとても外見が似ている人に出会ったとしましょう。

もちろんその人は、あなたの大好きな俳優さんや女優さん、タレントさんではありません。

でも、よく足を運ぶその場所で、気軽に会うことができるわけです。

これが、ジェネリック○○!

こんな表現、身の周りで聴いたことがある人、どれくらいいらっしゃいますかね?

3000文字チャレンジくすり まとめ

というわけで、クスリ(笑)から薬までつらつらと書いてみました。

いつも以上に取り留めのない内容になってしまったように思いますが、これもまた一興、ということにしたいです。

……というか、「くすりと笑う」方の部分、ちゃんとウケたんだろうか。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)