結婚&新生活に関連する手続きや届出をマイナンバーカード持ちがやるとこうなる〜引越し編&戸籍謄本(全部事項証明)取得編〜

恋愛・結婚のこと

結婚は、人生の中でも節目となるイベントのひとつ。

この人とこれから共に暮らし、歩んでいくんだなぁと伴侶となる相手をじんわりハッピーな気持ちで眺めるのもまたいとをかし……

と言いたいところなのですが、無視できないのが新生活に際しての手続き・届出その他の準備。

実際に私自身今回結婚&新生活スタートに関連していろいろつまづいたり、もっと早く調べておけばよかったなぁと感じたことが随所に出てきたので、

せっかくだから備忘録として残しておこうと思い、本記事を書いている次第です。

なお、この記事で紹介している内容は令和4年年末段階の内容、それも個人的な体験によるものとなりますので、

あくまで参考程度に、詳しくはご自身のお住まい・新居となる場所・本籍のある各自治体のホームページなどで最新の情報をご確認いただくようお願いいたします。

というわけで、今回は「引越し編」「戸籍謄本(全部事項証明)取得編」です。

続編となる「婚姻届提出編」と「各種名義変更編」は以下の記事からどうぞ。

結婚&新生活に関連する手続きや届出をマイナンバーカード持ちがやるとこうなる〜婚姻届提出編&各種名義変更編〜
人生の中で節目となるイベントのひとつ、といえる結婚。 これから共に生活していく、歩んでいく伴侶となる相手を、ほんのりと...

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入籍前に引越しというパターンの主な流れ

まず、今回自分が結婚するにあたって主な流れを確認するのに使ったのが、ゼクシィのこちらのページ。

さすがゼクシィというべきかかなりわかりやすく書かれているので、これから結婚&新生活スタートを迎える方はぜひ参考にしてみてください。

私の場合は以下のような順番で結婚に至りました。

  1. 一人暮らし→彼の家に引っ越し(転居に伴う手続き)
  2. 婚姻届提出
  3. 各種名義変更手続き

今回の記事はひとつ目の「転居に伴う手続き」、そしてふたつ目の「婚姻届提出」の前段階として必要だった「戸籍謄本(全部事項証明)取得」までを紹介する記事となります。

転居に伴う手続き

転居に伴う手続きといえば、以下のようなものが主だったところでしょう。今回はすでに彼名義で契約されているライフラインがあることもあるので、ライフラインの新たな契約はありません。

  • 実際の荷物(私物)の移動
  • ライフライン等の解約
  • 住民票の移動(旧住所の自治体での転出届の提出・新住所の自治体での転入届の提出)
  • 各種サイトやサービスなどでの住所変更手続き

一人暮らしを開始した時も上記一連の流れは行なっているので初めての経験に右往左往!ということはなかったですが、

今回マイナンバーカードを取得していたことで、ふたつ目の転入転出の届出が少し楽になったように思います。

というのも、マイナンバーカードを持つ前は旧住所の自治体からの転出を証明する書類を渡され、それを持参の上で新住所の自治体に転入の届出をする流れだったのが、

マイナンバーカード1枚差し出せば窓口の人がデータ登録を済ませてくれるようになったからです。

同時に、公的かつ写真付きの身分証明書がマイナンバーカードしかない、という私のような人にとっては、
即日で転入の届出時に新住所を券面の追記欄に記してくれるといった点でも便利と言えるかもしれません。
(運転免許証やパスポートなどは従来通り別途手続きが必要ですが)

画像引用元:え?まだ?そろそろ、あなたもマイナンバーカード|総務省

ちなみに国民健康保険に加入している場合、転入先の窓口に手続きしに行くときに合わせて伝えると、役所でその日に手続きが済み、数日後に新居に新住所の保険証が届きます。

※余談1:そもそも引越しから14日以内に転出入の手続きは済ませないといけません。
※余談2:自治体をまたいでの引越しの場合、住民票の変更手続きを行なった際に「署名用電子証明書」が失効し、継続利用手続きを行うまでカードが使用できなくなります。継続利用手続きは転入手続き後に別途窓口を案内されると思いますので、詳しくは転入の届出の際に聞いてみてください。
※余談3:転出予定日から30日以内&実際の転入日から14日以内、または転入届提出後にマイナンバーカードの継続利用手続きが行われないとマイナンバーカードが失効してしまいます。再発行には当然手数料等もかかりますので注意してください。

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戸籍謄本(全部事項証明)のコンビニ交付には利用申請が必要

両親が結婚の際に決めた本籍地から一歩も動かず生まれ育ち、自分も同じ市区町村を本籍地として結婚するんだ。

ということであれば婚姻届提出の際に戸籍謄本(全部事項証明)をつける必要はありません。

ただあいにくと、
私→本籍地は関東だが都内ではない(片道2時間弱かかる)
彼→本籍地がそもそも関東圏内ですらない

という状況。私はまだ半日かければローカル線を使ってでも取りに行けますし、郵送という手段もありますが、

まぁマイナンバーカードでコンビニ交付できる(しかもワンコイン程度)と聞けば、使わない手はないですよね。

ただし、カードを持ってれば即コンビニへ行って印刷ができるわけではないという思わぬ落とし穴がここにはありまして。

というのも、マイナンバーカードの各種証明書コンビニ交付の中で、本籍地の戸籍証明書である戸籍謄本(全部事項証明)・戸籍抄本(個人事項証明)を取得できるようにするためには、

  1. 本籍のある市区町村がコンビニ交付を利用できる自治体であるか確認
  2. コンビニ交付利用申請を行なう(5〜7営業日程度かかる)
  3. 申請が受理されて初めてコンビニ交付ができるようになる

という手順を踏まなければならないのです。

利用可能な自治体であるかどうかの確認と、コンビニ交付利用申請の詳細な手順は以下の公式ページをご確認いただくとして。

正直ここが1番「マイナンバーカードの存在意義とは?!」と強く思った瞬間かもしれません。

そもそもマイナンバーとは国民一人一人に対して一意の番号が振られているわけで、そうであるなら

そもそも利用可能か否かが自治体任せなのもおかしな話なわけなのですが、生まれてから今までの戸籍上の変遷がナンバー1本で追えるはずであり、

マイナンバーカードとは要素要素で発生する手続きを簡略化するためのサポート要員的なものだと思っていたんですね。

なので、転出入の届出も転入先の自治体で一括手続きでき、特別な手続きナシで全国津々浦々どこにいても、せめて最寄りの役所にマイナンバーカード持参で行けば戸籍謄(抄)本まで即日取得できる、くらいじゃないとなぁと思うわけです。

自治体によってはコンビニ交付に対応していない書類も?!という状況があっちゃいけないのではとも思いますしね。
(私も彼も交付可能な自治体でしたし、実際非対応の自治体があるのかきちんと調べたわけでもないのですが)

まぁ今後に期待しつつ愚痴はこのあたりにしておいて、ここからは私から見た注意点です。

利用申請はコンビニで行ったほうがスムーズかもしれない

個人的にちょっとショックだったのがむしろこっち。

というのも利用申請のできる環境がコンビニのコピー機端末(キオスク端末)もしくはICカードリーダを装備したパソコン(推奨環境Windows)という状態なのですが、

職業柄Macユーザーな彼&さまざまな事情で(けしてミーハーな気持ちではない)Macな私とではコンビニへ走るしか選択肢がないという…

マイナポータルとかはiPhoneでも使えるのにね!!

確定申告だってiPhoneでできるのにね!!

と一度iPhoneでもトライして見たものの10分近く待っても画面が途中から動かず申請に至れなかった私は天を仰ぎました。

公共の場で個人情報をコピー機(キオスク端末)の画面に入力することに抵抗を覚える人も少なくないと思いますが、
(そもそも利用者に申請させるにあたって本人に本籍地住所を入力させる仕様なのもどうなんだって話なんですが)

推奨環境のパソコン+カードリーダーを持っていない方は腹を括ってコンビニに走った方が無難かもしれません。

最低限、Windowsじゃなくても、何ならパソコンがなくても、iPhoneでも利用申請できるようにしてください……などと思った次第なのでした。
(私のiPhone側の問題じゃないといいな。2019年に買ったiPhone 11 Pro、OSは最新なのですが…)

なお、利用申請の方法についてはこちらのページをご参照ください。

利用登録には5〜7営業日かかる

私の自治体の場合は3営業日程度、彼の方は午前に申請して当日の午後には登録が完了しましたが、

上記からわかるように、利用登録にかかる時間は自治体によって異なりますし、基本的には「5〜7営業日程度の時間を要する」と案内されます。

郵送を待ったり、わざわざ交通費をかけて役所に赴かなくても、コンビニ交付が利用できる時間帯であればいつでも印刷できるというメリットはありますが、

マイナンバーカードを既にお持ちで、現在住民票が本籍のある市区町村と一致していない方は、

もしかしたらプロポーズを受けたり結婚を前提に両親に紹介するあたりの段階で申請しておいた方が、後が楽かもしれません。

コンビニ交付が利用できる時間は自治体によって異なる

利用登録が完了し、いざコンビニで印刷!と思っても、残念ながら24時間365日いつでもコンビニでプリントアウトできるわけではない、という罠もあります。

住民票などはもう少し幅広い曜日・時間帯で印刷できたりもするのですが……。

そして、戸籍全部・個人事項証明書の場合、印刷できる曜日・時間帯も自治体ごとに異なるのがネック。

一例ですが、
私→年末年始を除く毎日10〜18時
彼→平日9〜17時
という感じでバラバラでした。

せめてここは統一してほしいですね……。

なお、このコンビニ交付受付時間については、各自治体がホームページに載せていると思いますので、

「本籍地の市区町村名」「本籍」「コンビニ」

と入力してGoogleなどで検索してみてください。

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まとめ

というわけで、マイナンバーカードというかマイナンバーという仕組みの痒いところへの手の届かなさっぷりに驚きと落胆と憤り(愛しさと切なさと心強さとみたいなノリで)が隠しきれない感じではありましたが、

今回は「結婚&新生活に関連する手続きや届出をマイナンバーカード持ちがやるとこうなる〜引越し編&戸籍謄本(全部事項証明)取得編〜」という内容でお送りしました。

続編となる「婚姻届提出編」と「各種名義変更編」は以下の記事からどうぞ。

結婚&新生活に関連する手続きや届出をマイナンバーカード持ちがやるとこうなる〜婚姻届提出編&各種名義変更編〜
人生の中で節目となるイベントのひとつ、といえる結婚。 これから共に生活していく、歩んでいく伴侶となる相手を、ほんのりと...

結婚を控えている人にとって、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)