ドラマ『流星の絆』あらすじ・感想・レビュー

テレビドラマ

今回も3000文字チャレンジという企画への参加記事となります。
というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓

今回のテーマは『嘘』
それでは、さっそくどうぞ!

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「嘘」という単語にわりと近しい言葉として、「秘密」という単語を思い浮かべたことがある人というのは少なくないのではないかと思います。

似ているようで似ていないこの2つの単語ですが、違いはどこにあるのか。

goo辞書先生に聞いてみたところによると、「嘘」とは
「事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。」

対して「秘密」とは、
「他人に知られないようにすること。隠して人に見せたり教えたりしないこと。また、そのようなさまやそのような事柄。」

という意味なのだそうです。

「偽りの事柄を口に出す」か、「(不都合な事柄などの事実を)口に出さずに自分の中に閉じ込めておくか」といったあたりにその違いがありそうですね。

さて、そんな「嘘」と「秘密」

嘘を演じて過去自分たちに害を成した人々に仕返しを行いながら、自分たちの本当の目的である真犯人という秘密を暴いていく3兄妹の物語がかつてドラマとして放送されていました。

そのドラマのタイトルは『流星の絆』

今回はこちらのドラマ『流星の絆』のあらすじや感想、レビューなどをお送りしたいと思います。

ドラマ『流星の絆』概要

『流星の絆』基本情報

ドラマ『流星の絆』は東野圭吾氏の同名タイトルの原作をもとに宮藤官九郎氏が脚本を書いてテレビドラマ化され、2008年にTBSで放送された作品です。

物語の中心人物である有明3兄妹は、長男を二宮和也さん、次男を錦戸亮さん、末の妹を戸田恵梨香さんがそれぞれ演じており、

オープニングテーマには嵐の『Beautiful Days』、挿入歌には中島美嘉さんの『ORION』がタイアップ楽曲として使用されるというなかなかの豪華布陣ぶり。

ちなみに、挿入歌を歌った中島美嘉さんは本ドラマ第2話から、2002年に放送されたドラマ『私立探偵 濱マイク』以来6年ぶりに連続テレビドラマに出演されています。

『流星の絆』あらすじ

神奈川県横須賀市で洋食店「アリアケ」を営む有明家の3兄妹、功一(こういち/二宮和也さん)・泰輔(たいすけ/錦戸亮さん)・静奈(しずな/戸田恵梨香さん)は、14年前のある晩、家を抜け出して流星群を観に行っている間に、何者かによって刃物で惨殺されてしまうという形で両親を失ってしまいます。

身寄りがなかった3人は事件後に養護施設で育ったのち、相次いで詐欺などに見舞われ、いつしか彼らも強く生きていくために裕福な男性を詐欺で騙していく立場になっていきます。

そして、両親を失ってしまった日から14年後、まもなくその事件が時効を迎えようとしていた頃。

洋食チェーン店「とがみ亭」の御曹司である戸神行成(とがみゆきなり/要潤さん)を次のターゲットに据えた3兄妹は、

彼の父親である戸神政行(とがみまさゆき/榎本明さん)が、14年前の事件の夜、犯行のあった時間帯に家の裏口から出てきたという、泰輔が目撃した人物によく似ていることに気づきます。

また、「とがみ亭」の名物であるハヤシライスの味が、かつて「アリアケ」で提供されていたものと酷似していることから、3兄妹は戸神政行が両親を殺害した上でレシピを盗んだ犯人である、と確信。

息子の行成に接近しつつ、政行の犯行を暴くために彼を陥れる罠を企てていく3人だったのですが、作戦が順調に進んでいく最中、静奈が仇の息子であるはずの行成に恋心を寄せてしまい……?!

真犯人は本当に戸神政行だったのか。
有明3兄妹の間に眠っていた秘密とは。
静奈の恋の行方は。

と、『流星の絆』は見どころ満載のドラマとなっています。

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『流星の絆』のレビュー・感想

クドカンらしいシリアスとギャグのバランス

個人的に宮藤官九郎氏が脚本として参加した作品といえば、彼の出世作として記憶に残っている人も多いであろう『池袋ウエストゲートパーク』よりも『木更津キャッツアイ』の方が馴染みが深いのですが、

『木更津キャッツアイ』にしても余命宣告を受けた人物を主人公としながらもあれほど小気味のいい笑いに溢れた作品はなかったな、と今もなお鮮明に記憶に残っているドラマだったりします。

今回の『流星の絆』にしても、3兄妹が両親を殺害した犯人と事件の核心に迫っていく場面はシリアスな展開となっていきますが、

ただもう一方で、過去に自分たちや周りの親しい人たちを騙したり貶めたりした人たちを騙して仕返しをしていく部分については「ドラマinドラマ」の形式が取られており、

「カナダからの手紙」や「特命係長 只野仁」、「東京ラブストーリー」や「黒革の手帖」などのパロディという形でタイトルから構成されており、笑いの要素がふんだんに盛り込まれています。

こうしたギャグパートとシリアスパートというのは、一歩バランスを間違えてしまうとシラけさせてしまったりして、視聴者の集中と興味関心を削いでしまう結果になりかねません。

あるいはギャグパート、ないしシリアスパートのどちらかがその作品の中で「異質」というか、悪い意味で「浮いている」ように観えてしまうことも起こりえますよね。

また、「笑いの要素」もその描き方というかタッチが肌に合うか合わないかがどうしてもあるので、

「クドカンのテイストについていけるか」

という部分でこのドラマに対する好き嫌いが分かれる、といったことも起こりうるかもしれません。

ただ、『池袋ウエストゲートパーク』にしろ『木更津キャッツアイ』や『タイガー&ドラゴン』や『真夜中の弥次さん喜多さん』にしろ、

過去になんらかの形でクドカン作品にハマったことがある人は、一見の価値はあると思います。

あとは、原作のある作品である以上ここは賛否が分かれそうなところかなとは思いますが、個人的にはこのドラマでは原作と違って誰であるかが露呈した後の「真犯人」の迎える結末に救いが残されていたことが好印象でもありました。

もちろん過去の罪は許されたものではないのですが、さして償いもせずに勝手に物語の舞台からさられてしまうよりは、こういう終わり方をしてくれた方が、読後感ならぬ視聴後感がいい、というのが私個人としての感想です。

絶妙なタイミングで流れる挿入歌『ORION』

オープニング曲として嵐の『Beautiful Days』が使用されていた本作品ですが、個人的には中島美嘉さんが歌う挿入歌『ORION』の方が印象が強いドラマでした。

(『Beautiful Days』がとてもいい曲であることは大前提なので…ファンの方、怒らないでくださいね…)

というのも、特に物語の中盤で明かされる功一・泰輔と静奈との間にある家族間の「秘密」であったり、

そうした山場のシーンで流れるこの『ORION』が、すごく雰囲気を盛り上げてくれていたんですよね。

さすがにJASRAC先生に怒られそうなので歌詞などは一切ここには載せないのですが、物語の内容ともすごくリンクしていて、この歌が持つ切なさが何より魅力的。

ドラマの中でこの曲が流れたシーンによっては涙腺に大直撃というものでした。

ちなみにこの『ORION』のPVには、本作で有明静奈役を演じた戸田恵梨香さんが出演されているんですが、

当時中島美嘉さんの楽曲の中で女優さんがPVに登場したのは初めてだったそうです。

この事実を踏まえて改めてPVを観てみると、なんだか新鮮なようにも感じますね。

インターネット等で調べたらPVも観られるかと思いますので、聴いたことがないという方も、この曲に対して懐かしさを覚える方も、ぜひこの機会に『ORION』を聴いてみてくださいね。

ドラマ『流星の絆』まとめ

というわけで、ここまでドラマ『流星の絆』のあらすじやレビュー・感想について書いてきました。

ご自身でもこのドラマを観てみたい、という方は、この機会に!

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この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)

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