ノスタルジーはコーヒーとともに

企画

私の人生初アルバイトはドトールコーヒーの某店舗店員だったのですが、先日たまたま近くに用事があったので

「このコロナ禍で潰れたりしていないだろうか…」

という心配と当時を懐かしむ気持ちとともに立ち寄ってみたら、

そのドトールが入っていたビルごと、ものの見事に跡形もなく取り壊されていてビビりました。

昨今かなり駅周りの開発が進んでいる地域ではあったのですが、その可能性までは考えていなかった……

そんな風に思い出深い店は無くなってしまいましたが、今でもドトールはよく利用します。

カフェチェーンの中では価格帯が低い方なので、待ち合わせ前のちょっと空いた時間に、小腹が空いた時に、ブログを書く際などちょっと気分を変えたい時に、と思い立ったら立ち寄りやすいという点が理由としては大きいですかね。

やはり自分も働き、馴染みの深い店だからこそ、というのもあるかもしれません。

2020年4月に施行された改正健康増進法の影響で飲食しながら席でタバコが吸えなくなった中、喫煙スペース設置店舗でも加熱式タバコのみ可のチェーンも多いんですが、

ドトールには比較的紙巻きタバコOKのお店が残されている、という点も理由としてあるかもしれませんが。
(今のところ加熱式タバコに変えるつもりがないので)

もちろん、喫煙事情に関していえば何もドトールだけが紙巻きタバコOKの店舗に出会いやすいというわけではないんですけどね。

タバコの対面販売(出張販売含む)免許を持っていて、「通常主食と認められる食事」を主とし提供しない、

喫煙場所の提供を目的とした施設として営業していて飲食はついでですよ(意訳)なお店、いわゆる「喫煙目的店」であれば、

わざわざ喫煙スペースまで行かずに席でぷかぷかやれるわけですしね。ちょっと小洒落た喫茶店風で、コーヒーのお値段がちょっと高くなる傾向にある、ということを気にしなければですが。

(ちなみに「通常主食と認められる食事」の範囲にはランチ営業、電子レンジのみの調理、出前による提供は含まれません)

で、ここまでカフェだ、喫茶店だと何気なく書いて来たわけですが。

そういえば似たような店舗形態である喫茶店とはどう違うんだろうか。名前だけ?それとも他に条件があるのか?

そんな疑問がふと湧いて来たので、今回ちょっと調べてみることにしました。

こういう日常よく使う単語、意外と語源や歴史を知らないっていうこと、ありますよね……

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喫茶店とカフェの違いは営業許可にあるらしい

喫茶店とカフェでは、営業許可の種類と、それに伴う調理レベルや設備に違いがあります。

まず営業許可についてですが、カフェが「飲食店営業許可」が必要なのに対して、喫茶店は飲食店営業許可よりも取得がしやすい「喫茶店営業許可」があれば開業できます。

喫茶店営業許可を取得しているお店の場合、アルコールが提供できない他、調理についても加熱調理などの簡単なものしかできないようになっています。

なので、喫茶店の場合は食べ物を提供していても、トーストなどの軽食やケーキなどの菓子類に限られたメニューしか出て来ないのです。

他方、飲食店営業許可を取っているお店の場合、加熱以外の調理とアルコールの提供が認められています。

なので、パスタをはじめとしたバリエーション豊富&手の込んだ料理がメニューに並んでいるんですね。

ちなみに、営業許可の違いは提供できる飲食物だけではなく、営業する上で必要な店舗の設備にも影響して来ます。

喫茶店営業許可を取ったお店の場合は、店内が清潔&衛生的で、給水・汚水処理が分かれていればOKですが、

カフェの場合は上記の条件のほかに、冷蔵・洗浄・給湯設備、客席や客用トイレなどが設備要件として加わるのです。

飲食店営業許可を取った方が調理可能な範囲が広い分、提供する飲食物を衛生的に保管したり、洗浄するための設備がマストとなってくるわけですね。

まぁそもそも飲食店営業許可を取っているからカフェ、喫茶店営業許可を持ってお店を開いているから喫茶店、と必ず名乗らなければならない決まりもないので、

もし喫茶店を名乗っているお店でアルコールやパスタなどの軽食以外の料理が出て来た場合は、

「飲食店営業許可を取っているお店なんだな」

という考えをちょっと頭の片隅にチラリズムさせるくらいで十分でしょう。

カフェと喫茶店のそれぞれの歴史

漢字で書き記される喫茶店とカタカナで書かれるカフェとでは、なんとなく喫茶店の方が古くからあるんじゃないかと思われるかもしれません。

ですが、実は日本での歴史はカフェの方が古いらしいのです。

というのも、東京・上野で可否茶館という複合カフェがオープンしたのが1888年。

このお店が、日本で最初にできたカフェと言われていて、その後認知の広がりと共に1925年にはカフェが急増していきました。そして、カフェの派生としてバーやキャバレーなどの店舗も現れ始めたのです。

ですが、そんなふうに賑わいを見せていたカフェも、1929年に施行された取締令によって店舗が減少。

この頃にコーヒーや軽食を提供する店として喫茶店や純喫茶を名乗り、人々に認知されていったのが喫茶店だと言われています。

しかしそのどちらも、第二次世界大戦が勃発し、コーヒーが贅沢品となったりのちに輸入禁止となったことで、廃業や転業に追い込まれていきました。

そして終戦後の1950年にコーヒーの輸入が再開されるようになったことで、カフェも喫茶店も再び街に現れ始めました。

特にオーナーの趣味趣向を反映する形で個性的なテンポが目立つようになったのが喫茶店。コーヒーと一緒に音楽を楽しめる名曲喫茶、歌声喫茶、ロック喫茶やジャズ喫茶などバラエティに富んだお店が誕生していきました。

音楽だけではなく読書を楽しめる漫画喫茶のような形態の店舗も私たちにとっては馴染みが深いかもしれませんね。

しかし、喫茶店自体は実は1981年をピークに、店舗数は減少傾向にあります。

他方、カフェは大手チェーンをはじめ、今でも私たちにとっては街で出会いやすい飲食店の形態のひとつといえるかもしれません。

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あの頃の風景がなくなっても

冒頭の話に戻りますが、かつて勤めていたドトールコーヒーショップの店舗自体は今はもう無くなってしまいました。

けれど、あの場所があったからこそお小遣い以外で、外で働いて自分で収入を得るということを知ったこと。

おそらく自分には接客業が向かないということを知ったこと。

それまでまともに飲んだことがなかったコーヒーの味を覚え、今ではすっかりコーヒーが日々を彩る欠かせないドリンクとなったこと。

そうした、私の体験やそれによって得た趣味趣向も同時に消えて無くなった訳ではありません。

本当はもう少しドトールへの感謝も意も込めて元店員ならではっぽい話もしようかなと思っていたんですが、

ここまででもだいぶ長くなってきたので、また次の機会に取っておこうかと思います。

ちなみに好きなフードメニューはツナチェダーチーズとミラノサンドB、今出ている「ミラノサンドC照り焼きチキン〜お店仕込みのタルタルソース〜」を近いうちに食べたいなと思っている次第です。

ついでにいうと、エクセルシオールカフェの親会社はドトールコーヒーなわけですが、

一部ドリンクが同じものを使っているのにお値段がドトールよりも高いので、個人的にエクセルシオールでは注文しないようにしていたり、

カフェラテの作り方はエクセルシオールの方が好みだったりと、まぁそんな話もあったりします。

そういえば、無くなってしまった例のドトールの近隣にあったエクセルシオールカフェも、建物ごと無くなっていたなぁ。

とまぁ、話しはじめたらまた長くなりそうなので、今度こそこの辺りで。

なお、本記事は3000文字チャレンジ(@challenge_3000)という企画の参加記事となります。

というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓

お題は「カフェ」でお送りしました。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)

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