映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』 遺族に時効なんてない

映画

日本で法定上限が死刑にあたる罪(殺人罪・強盗殺人罪など)の公訴時効(公の立場でなされる刑事手続上の訴えに対する期日のようなもの)が廃止されたのは2010年4月27日。

ですが、それ以前も

「遺族に時効はなかったんだよね」

という考えが脳裏をよぎる、そんな作品として今回は映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』を紹介したいと思います。

『22年目の告白 -私が殺人犯です-』概要

映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』は、2012年公開の韓国映画『殺人の告白』をリメイク版として2017年に公開された藤原竜也さん&伊藤英明さん主演の日本のスリラー映画です。

あらすじは以下の通りとなります。

その告白は
始まりにすぎないーーー。

日本中を巻き込んで、ここから新たな事件<ゲーム>が動き出す!

かつて5人の命が奪われ、未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件。その犯人が、事件から22年後、突然みずから名乗り出た。会見場に現れたのは、自身の告白本を手に、不敵な笑みを浮かべる曾根崎雅人という男だった。顔をさらし、肉声で殺人を告白する曾根崎の登場にネットは熱狂!賛否両論をまき散らしながら本はベストセラーに。それだけでは終わらない。マスコミを連れての被害者遺族への謝罪、刑事への挑発、そして、サイン会まで。そのすべてがあはゆるメディアを通じて発信され、SNSで拡散されていく。それは、日本中を巻き込んだ新たな事件(ゲーム)の始まりだった……。
日本中が釘づけにされる告白の行方はー?事件(ゲーム)は、とんでもない領域へと加速していく!

引用元:映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』ストーリー

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『22年目の告白 -私が殺人犯です-』のレビュー・感想

ミステリー・サスペンスとして観ると、オチの部分が予測しやすくもあり、

ラストに関してもややご都合主義的ではないか?というのが、本作を観終わった後の正直な感想でした。

あとはまぁ、時効を迎えた殺人事件の犯人が突然顔と実名を出してかつての犯行を告白するという設定である以上致し方ないことでもあるんですが、

日本って加害者は保護されるのに被害者はマスコミによる二次加害といっても過言ではないくらい追い回されるなど報道の在り方がおかしいという現実のことを考えると、

そこにリアリティを求めるのも違うのかもしれませんが、作中での「曾根崎雅人」の取り上げられ方も“日本的”ではないな、とつい感じてしまいました。

まぁ韓国の作品のリメイクということもありますし、日本の法制度に即した設定変更なども加えられているので、完全に荒唐無稽というわけでもないんですが、

ついつい細かなところも気になってしまうタイプの人には、もしかしたら不向きな作品なのかも。

藤原竜也さんの怪演ぶりはかつての『デスノート』を彷彿とさせるものがあり本作にあっていたと思いますし、伊藤英明さんも素敵だったので、そうした部分では楽しむことはできたんですけどね……

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『22年目の告白 -私が殺人犯です-』まとめ

というわけで、『22年目の告白 -私が殺人犯-』を紹介してきました。

ちなみに『22年目の告白 -私が殺人犯です-』ですが、Amazonプライム会員はプライム・ビデオで鑑賞することができます。

よかったらぜひこの機会に観てみてください。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)