アジ限定ライブ『アジ祭』 大きな玉ねぎの下で緊急開催?!

企画

アジフライ。

それはひらき状態もしくは三枚おろしにしたアジ(鯵)を溶き卵に漬け、パン粉などをまぶして揚げた、海産物を揚げたおかずとしてはかなり定番といってもいいメニューのことを指します。

私自身は火が通った魚が全般的に苦手なので
(許せるのはカツオのたたきまで)
滅多に食べないんですが、まぁそんな私でも定食屋さんとかに行くと、アジフライの定食ってほぼあるよね、という認識ができる程度にはメジャーなシロモノなのではないかとは思っています。

というか、あまりに自分の中であらゆる手法で火の通った魚が苦手すぎるが故に、アジ=フライというイメージが定着しすぎているキライがあるような気さえして来ます。

アジ自体は他にも、焼いたり煮たりから揚げにしたり、火を通すレシピだけでもそれなりに種類はあるはずで、何なら刺身や寿司といった調理法もあるはずなんですけどね。

寿司といえばマグロかサーモンかホタテか、みたいな趣味趣向をしているので、イマイチ、アジと寿司が自分の中で結びつかない部分もあるんですけれども。

まぁそんなことはさておいてアジフライなのですが……

2019年(平成31年)4月27日。
長崎県松浦市の市長・友田吉泰(ともだよしやす)氏が『松浦アジフライ憲章』なるものを掲げ、松浦市が「アジフライの聖地」であることを正式に宣言したらしいのです。

というのも、一応ほぼ日本全国どこにでもいると言っても過言ではないくらいのアジなのですが、

そんなアジの水揚げ量日本一を誇るのが、何を隠そう松浦沖対馬暖流域、つまるところ長崎県松浦市、なのだそう。

長崎県といえばちゃんぽんか皿うどんかカステラか、みたいなある種安直なイメージしか浮かばない私にとっては、初めて知る知識ではありましたけどもね。

ところでカステラといえば3時のおやつは♪でおなじみの文明堂は別に長崎県に本社があるとかはではないんですね。

普通に長崎県の関係者だとなぜか思っていたので、今回調べてみて初めて知った中で、自分の中ではややショックを受けたんですけれども。

まぁ長崎県、私にとっては高校1年生の時に修学旅行で行ったきりの地ではあるので、ちゃんぽんとか皿うどんとかカステラのイメージしか抱けないのはある種しょうがないのかもしれません。

なんで長崎県だったのかって、私が通っていた高校がいわゆるカトリック系の学校でしたので、キリスト教関連と戦争関連の歴史とを同時に学べる校外学習の地として選ばれたから、という理由があったようなのですが、

まぁ高校生が行く友人たちとの旅行となると、そうした学習的な面よりいかに現地を楽しむか、という心になるじゃないですか。

みんなで回るところや自由行動中に課されたこの中のどこかは行っておけ!みたいな施設を巡った後は、残された時間をどう充実させるか考えた時に、ご当地グルメ好きとしては当然調べたわけです。

ちりんちりんアイスも美味しかったなぁ。

……話が逸れに逸れまくって来たので話題をアジフライに戻しますと、夏場がピークといわれるアジではありますが、その旬の時期を除いても月に1,000トン以上の水揚げ量をコンスタントに叩き出しているのは、全国でもこの長崎県松浦市だけ!らしいのです。

といってもまぁ、1,000トンって途方もない単位すぎて正直実感湧かないよね、と思うんですよ。

そもそも1トンってイコール1,000キログラムということらしいんですけど、まぁ自分1人が約50キログラムだとして(最近体重測ってないので正確な数値は分かりませんが)単純計算で自分約20人計算ですかね?

物置の屋根の上に大勢が乗っかって、
「100人乗っても大丈夫!」
とアピールしているイナバの物置が自分換算で100人だと約5トンに耐えられると考えると、

自分換算で約20,000人、イナバの物置換算で約200個分が耐えられる重量を毎月水揚げしているということになります。

ちなみに、約20,000人収容できるようなライブ・コンサートを開催するような施設だと、日本武道館が該当するそうです。

走る走る♪俺たち♪流れる汗もそのままに♪
の歌詞を有する『Runner』でおなじみの爆風スランプが、その屋根についている擬宝珠を玉ねぎに見立てて『大きな玉ねぎの下で』なんて曲を作ったりもした、あの日本武道館ですよ。

しかし、自分で書いておいてなんなんですが、大きな玉ねぎの下に、満員御礼になるほど集うアジって、想像するとややシュールですね。

もちろん、日本武道館は1964年の東京オリンピックにおける柔道競技の会場として建設されているので、武道の稽古場・競技場として考えるのが正なのかもしれませんが、

1966年のビートルズを皮切りに、やはり音楽の聖地としての側面も多くの人の中でのイメージとして強いですよね。

私はTHE BACK HORNかSound Horizonのライブでしか行ったことないんですけども。

母は私よりもきっともっといろんなアーティストのライブに行っていたんだろうな。2008年に行われた忌野清志郎氏の「完全復活祭」にも足を運んでいたと記憶しています。
(結局確かこれが彼の生前最後のライブになってしまったはずですが)

そんな風に大きな玉ねぎの下で満員御礼になるほど集合したアジたちは、一体どんな音楽に身を委ね、湧き上がるんだろうか。

自分で振っておいてその辺りの想像力がやや貧困なのが申し訳ないくらいなんですが『おさかな天国』とか、やっぱりアジも登場するような、魚に由来する曲だったりするのかな。

さすがにアジ限定ライブとくれば、『めだかの学校』とか『寒ブリの歌』とかではない。そりゃあそうだろうな。

ちなみにアジ関連の歌を調べてみたら、世の中には『アジのひらきの三度笠』という、NHKの『みんなのうた』でも流れた歌もあるらしいです。

あとは、今年放送されたドラマ『ハケンの品格2』を観ていた方は、最終回で大前春子改め演歌歌手・龍前寺アキ子が歌っていた『アジフライ慕情』を思い出す人もいるかもしれません。

意外と世の中いろんなものが歌になっているものです。

まぁとにかく『おさかな天国』によると魚を食べると頭が良くなるしカラダにもいいらしいんですけど。

大きな玉ねぎの下に集いし満員御礼のアジたちが『アジフライ慕情』でしっとりと締めたライブを終え、会場を後にしたらやっぱりこの後はライブの余韻を噛み締めるためにもアフターへと繰り出すのか?とも考えたのですが、

ここはやはり今回のメインの話題がアジフライですので、ライブ会場を後にしたアジたちが皆、開かれるか三枚おろしにされ、溶き卵に漬けられ、パン粉をまぶされて揚げられていく様子を想像してみました。

この場合、卵を何個溶いて、パン粉を何トン用意してまぶし、揚げるための油はどれくらい用意すれば事足りるのでしょうか。

数学の成績は常に赤点スレスレかレッドカードだった人間にはよくわからない領域になってきたので、誰か計算して教えて欲しいです、偉い人に。

……ここまでの話、本当に何を言っているのかよくわかりませんよね。私もそう思います。

まぁとにかくですね、アジフライはやっぱり、刺身で提供できるレベルで新鮮なアジで作った方が美味しい、という定説(?)があるらしい中にあって、日本武道館が満員御礼になるレベルでの新鮮なアジが毎月撮れる長崎県松浦市。

こりゃもう「アジフライの聖地」って名乗っていいよね!というのが、『松浦アジフライ憲章』そして長崎県松浦市の「アジフライの聖地」宣言なんじゃないかな、ということなんだと思うんですよね。たぶんね、おそらく。

まぁ私は火の通った魚料理が全般的に苦手ではあるんですけれども、新型コロナウィルスがもう少し落ち着いて気兼ねなく旅行に行けるようになった頃に、いつか「聖地」のアジフライを食べに訪れたいな、と思うなどしたのでした。

[sponsered link]


というわけで、ここまでアジフライをテーマにさんざん遊びまくって来たのですが、

今回の本記事は3000文字チャレンジ(@challenge_3000)という企画の参加記事となります。

というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓

なお、『松浦アジフライ憲章』とともに「アジフライの聖地 松浦」宣言をした長崎県松浦市については以下のリンクからその資料をご確認いただければと思います。

ふるさと納税がまだだよ!という方で聖地のアジフライを食べてみたい、という方は以下のページをよかったら覗いてみてください。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)