犬に何故か哀愁漂うエピソードを想起しがち、ということに気づいた話

企画

どうも、犬派か猫派かと問われたら間違いなく猫派と答えるタイプの人間です。

ちなみにきのこたけのこ戦争にはあまり興味がありません。同じ明治のチョコレート菓子であれば、私は断然メルティーキッス派です。メルティーキッスが店頭に並ぶとグラコロより冬を感じるタイプの人間です。至極どうでもいいですね。

まぁそんなことは閑話休題として、今回は犬にまつわる話をしようと思います。

私自身は犬派猫派でいえば完全に猫派だと胸を張って、何ならややドヤ顔で言い切れるんですけれども、だからといって犬派掃討作戦に打って出ようか、我も歩けば犬に当たる、というほど犬も犬派の人々も嫌いなわけではありません。

ワンちゃんももちろんかわいい。その体躯の大小にかかわらず、毛のもっふもふ具合にかかわらず、かわいいものはかわいいですし、かわいいは正義です。

ただ、犬について考えを巡らせ、犬にまつわるエピソードを記憶の底から引き上げようとするとき、私の中では2頭の犬の、時には切なく感じるエピソードが頭をよぎってしまうのです。

なぜだか私はそんな風にできているのです。

というわけで、今回はそんな犬にまつわる2つのエピソードについて、それぞれこの場を借りて書き記しておきたいと思います。

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ビクターのマークにもなっているニッパーのお話

かつて映像や音楽機器、記録メディアを主製品として存在していた日本ビクター株式会社はが現在ケンウッドと経営統合してJVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社となったのは今回初めて知ったのですが……

そんなオーディオ機器の有名ブランドの1つとして、あるいは桑田佳祐さんや星野源さんをはじめとしたさまざまなアーティストが所属する会社(ビクターエンタテイメント)として、「ビクター」の名は今でも残り続けています。

そんなビクターといえば“His Master’s Voice”という文字とともに、不思議そうに小首をかしげながら蓄音器に耳を傾ける姿を描いたロゴはトレードマークともいえるのではないでしょうか。

このロゴのモデルとなっているのは、実はフォックス・テリアという犬種の”ニッパー”という名の犬。

かつてはマーク・H・バラウド氏という人物に飼われ、とても可愛がられていたニッパーでしたが、飼い主が亡くなってしまったために弟のフランシス・バラウド氏に引き取られることになります。

そんなある日、フランシスがたまたま家にあった蓄音器でかつて吹き込まれた亡くなった兄の声を聴かせたところ、ニッパーは不思議そうに蓄音器のラッパの部分の前で耳を傾け、懐かしい飼い主の声に聞き入りました。

そして、その姿に感動し、フランシスが画家としてニッパーの姿を絵に残したのが元となって、現在にまで残るビクターのあのロゴの絵が出来上がったのです。

蓄音器から流れる、懐かしいかつての飼い主の声、というのは老舗のオーディオ機器メーカー・ブランドらしいエピソードといえますが、その姿はなくとも声だけは聞こえるこの不思議な状況。

ニッパーはどんな気持ちで蓄音器に耳を傾けていたのか、想像すると少し切ない気持ちにもなります。

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人類に先駆けて宇宙へ行ったライカのお話

人類が初めて有人宇宙飛行に成功したのは、1961年。ソ連が打ち上げたボストーク号。搭乗していたユーリイ・ガガーリンの「地球は青かった」はあまりにも有名な発言といえるでしょう。

そして、ニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン月着陸船操縦士の2名が人類で初めての有人月面着陸を達成したのは1969年。この時打ち上げられたのはアメリカの宇宙船・アポロ11号でした。

こんな風に「人類初」の偉業達成となると、それがいつだったか、誰が搭乗していたか、そしてそれにまつわるさまざまなエピソードは伝わりやすく、またそれを記憶している人も多いのかもしれません。

ただ、これが「最初の動物」となるとどうでしょう。

さすがに、意図的に宇宙に送られた初の動物が、高高度における宇宙線被曝の影響調査のために打ち上げられたライ麦&綿の種に随行したミバエだった、ということを知っている人はかなり稀だと思いますが、
(私も今回の記事を書くにあたって初めて知りました)

さまざまな科学分野における人類が行う前にまずは動物で、という流れは宇宙開発分野でも例外ではなく、ユーリイ・ガガーリンが「地球は青かった」と言い残す前にも後にも、さまざま動物が宇宙へ旅立って行っているのです。

その中でも個人的に印象が強いのが、1957年にソ連のスプートニク2号に乗せられ、宇宙へ行ったライカという犬のことです。

地球の軌道を周回した初めての動物となったライカですが、スプートニク2号は当時の技術的な理由もあり、大気圏再突入ができない設計になっていました。

つまり、ライカの宇宙行きは始めから片道切符であることが決まっていたのです。そのため、打ち上げから一定期間を経て、薬殺されることが最初から決まっていました。

しかし、結果としてはその日を待つことなく、キャビンの欠陥による過熱とストレスによって、打ち上げられて数時間で亡くなっていたことが、2002年時の発表でわかっています。

ひとりぼっちで、おそらくもう地球に帰って来られないことも知らずに、狭いキャビン内で亡くなったライカ犬のことを思うと、

宇宙開発に関わらず多く動物が実験などで命を落としてきたことは分かっていつつも、やはりどうしても胸が締め付けられるような思いを抱かずにはいられないですね。

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犬に何故か哀愁漂うエピソードを想起しがち、ということに気づいた時

犬派猫派でいえば猫派だと冒頭からお伝えしておりますが、犬の中にも好きな犬種というのはそれなりにいます。

太くてくるんとした尻尾を持つ秋田犬は可愛いし、ゴールデンレトリーバーやグレートピレニーズのようなもふもふが気持ち良さそうな犬種も素敵。

ミニチュアダックスやコーギーなどの小さめのワンコも可愛くていいですよね!

そのほか『動物のお医者さん』という漫画の影響でシベリアンハスキーも気になるし、『犬ぞりの少年』という児童文学が昔好きだったので、一時期サモエドもいいなぁなんて思ったりもしていました。

ただ、そういえば『犬ぞりの少年』もストーリー的にはアンハッピー側に該当するような気がしますが、犬のことも好きなのに、何故か犬について思い出そうとすると、愛しさと切なさと心強さと、みたいなエピソードを想起しがち。

その理由は自分自身でも良くわかっていないのですが、これももしかしたらひとつの犬への愛の形なのかもしれません。

いや、なんかもうちょっとハートウォーミングなほっこりするような、ハッピーハッピーなエピソードを第一に思い浮かべられるような人でありたかったんですけどね。

まぁ猫にまつわるそういうエピソードに心当たりがあるかというとそういうわけでもないんですけどね。

猫の場合はBUMP OF CHICKENの『K』という曲くらいしか、悲しい切ないと感じるエピソードの心当たりがないというのはあるんですけれども。

というわけで、今回紹介したニッパーの話もライカの話も、もし興味を持った、という方がいらっしゃれば、個別に詳細を調べてみていただけたら幸いです。

あと、児童文学としての『犬ぞりの少年』も素敵な話だと思うので、お子さんがいらっしゃるご家庭に向けてオススメしておこうと思います。

なお、今回の本記事は3000文字チャレンジ(@challenge_3000)という企画の参加記事となります。

というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓

今回のお題は「犬」でお送りしました。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)

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