小説『かがみの孤城』あらすじ・感想・レビュー

書籍

鏡に映る女の子と、背後から覗く狼の仮面をつけた女の子。

印象的な表紙で本屋さんでも度々気にはなっていたのが、辻村深月さん作の『かがみの孤城』という作品でした。

ただ、気になってはいたものの発売当時なかなか集中して一冊を読み切る時間と気力がなくて、いつか、いずれと思っていたんですが、

この度、生駒里奈さん主演で舞台化することが決定。

そこに私が応援している俳優さんも出演が決まり、チケットを取った流れで、改めて原作小説を読んでみることにしました。

そこで今回は原作小説『かがみの孤城』のあらすじや読んだ感想などをご紹介したいと思います。

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『かがみの孤城』概要

『かがみの孤城』基本情報

『かがみの孤城』は辻村深月さん作の2017年に発売された日本の小説。出版の翌年には本屋大賞も受賞しており、作者・辻村深月さん自身がが「満を持しての自信作」と言い切っている作品です。

なお、本作は2019年に武富智さんが漫画を手掛けたコミカライズ版が集英社から発売されており、2020年には生駒里奈さん主演での舞台化も決定しています。

『かがみの孤城』あらすじ

以下は『かがみの孤城』特設ページに記載されている本作のあらすじとなります。

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
引用元:かがみの孤城 辻村深月 | ポプラ社

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『かがみの孤城』のレビュー・感想

私自身が、この物語の7人ほど「何か」があったわけではないながら、一時学校に行きたくないなぁ、と、自主的に保健室に逃げ込んだり、突発的に授業数コマサボったりなんてしていた時期がありました。

なので、こころの心理描写が抜群だった、と感じたのと同時に、こころの担任の「嫌な感じ」がすごくリアルだったな、とも思いました(笑)

あとは、夏休みになった時の父親の「これでお前、世の中から浮かないぞ」という、学校へ行けないこころの心情をえぐるような発言もそうですね。

私自身が、不登校まで行かなかったのは身体的・心理的に生命の危機を脅かされていると感じるほどの決定的な「何か」があったわけではないからというのもありますが、

「行かない」「行けない」という選択肢を許されないだろうな、という、こころの父親のような接され方をするだろうと、自身の特に母親に関して感じていたからなようにも思うからです。

「学校だけが居場所じゃない」ということ。
「学校に行っている、ただそれだけで偉いわけじゃない」ということ。

きっと自分が当時そう思いたかった、認めて欲しかった思いが作中のリアルな描写の中で登場するのは、読んでいて少し苦しくもありました。

けれど、真田美織のように自分を害し、追い出した人物のために転校したりと自分が動かなければならない、そんな負け方をしたくない、とこころが選んだ最後の道は、それはそれとしてとても応援したくなりました。

正直にいうと現実世界と関わる”オチ”の部分については、途中で気づける人は気づけるんじゃないかなぁと思います。

ただそれでもどんなふうにエンドロールを迎えるのか、ワクワクしながら最後まで読めたので、特設ページに書かれていた「一気読み必至」という部分については完全同意!という感じですね。

「生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。」と銘打たれている通り、7人それぞれが抱く学校に対する「窮屈」「行きたくない」という事情と思いが丁寧に描かれています。

自身がそうだった、子どもが今そんな状態だ、という方だけではなく、自分は学生時代そんな思いをしたことがないという人にもオススメの作品です。

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『かがみの孤城』まとめ

というわけで、『かがみの孤城』を紹介してきました。

意外なことにまだ映像化はされていないようですが、原作小説がとても面白かったので、舞台がどんな感じに仕上がるのか、個人的に今からとても楽しみです。

舞台を観にいく予定はないんだけど、という方も、ぜひこの機会に読んでみてください。

興味はあるんだけど小説はちょっと敷居が高いかな…という方は、漫画版もあるのでこちらからどうぞ。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)

コメント

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