映画『KAPPEI カッペイ』 世界が滅ぶと信じていた者たちによるラブコメ作品

映画

1999年7の月
天からおどろくほど強力な大王がやってきて
アンゴルモアの大王をよみがえらせる
その前後、火星はほどよく支配するだろう

などというノストラダムスの大予言なるものがその昔(といっても約20年ほど前)にあったことを覚えていますか?

今の若い人たちはそもそもそんな予言があったことすら知らないかもしれませんね。

結局、人類は滅びるなんていうことも言われつつ特に何が起こることもなく今2023年(この記事執筆時点)。

ですがもしまだあの予言を信じて生きている人たちがいたら。1999年から20数年経過しても信じてきたのに、その予言とこれまでの生き方を突如否定されたとしたら……

そんな前提で創られた作品の実写化が、今回紹介する『KAPPEI カッペイ』です。

映画『KAPPEI カッペイ』概要

映画『KAPPEI カッペイ』は、『デトロイト・メタル・シティ』の作者でもある若杉公徳氏の同名漫画を原作に、2022年に公開された日本の映画です。

あらすじは以下の通り。

1999年7月に世界が滅亡するというノストラダムスの大予言を信じ、乱世の救世主となるべく、人里離れた地で、殺人拳・無戒殺風拳(むかいさっぷうけん)の修行に人生を捧げてきた男・勝平(伊藤英明)。だが、世界が滅亡する気配など一向に感じられないまま、師範(古田新太)から突如「解散」を命じられた終末の戦士たちは、それぞれ東京の地へと流れ着く。右も左もわからぬ大都会で、気弱な大学生・啓太(西畑大吾)を助けたことをきっかけに、天真爛漫な女子大生・山瀬ハル(上白石萌歌)と出会い、人生で初めて“恋”を知る勝平。そんな勝平の前に、かつてともに修行に明けくれた、守(大貫勇輔)・正義(山本耕史)・英雄(小澤征悦)ら最強の漢(オトコ)たちも現れて…。
引用元:映画『KAPPEI カッペイ』公式サイト

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映画『KAPPEI カッペイ』のレビュー・感想

作者・若杉公徳氏と担当者さんとの打ち合わせの最中に交わされた

「ノストラダムスの大予言を信じて、世界が滅亡すると信じていた人たちは今どうしているのか」
「『北斗の拳』の主人公・ケンシロウが恋に堕ちたらどうなるか」

という会話から生まれたというギャグ漫画でも得る原作。

『デトロイト・メタル・シティ』の作者さんの漫画が原作であると知らずに本作を観ていたのですが、

ギャグはやっぱりある程度振り切れてないと面白くないものなんだな、ということを改めて感じた作品でした。

主人公を演じた伊藤英明さんを始め、古田新太さんに山本耕史さん、小澤征悦さんなど、終末の戦士たちを演じている人々がいかんせん演技派揃いで豪華であり、

なおかつ皆全力で振り切っている(のであろう)演技を披露してくださるので、内容としてはとてもくだらないのだけれど、ついつい笑ってしまう。

いわゆる「何も考えずに観て楽しむ映画」としてもってこいともいえる作品なのではないかと思います。

普段は原作もないような、人の心の機微をつぶさに拾い上げるような邦画というのが結構好きなんだと思ってるんですけど
(なので昨今の原作ありきの邦画作品は楽しみきれない部分もあり)

こういう映画もたまにはいいな、と思える作品でした。

なお、余談ですが「フラッシュモブ」を仕組まれた日には100年の恋も一気に冷める自信があります。

同じような人がいたら、ぜひ握手しましょう。

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映画『KAPPEI カッペイ』まとめ

というわけで、映画『KAPPEI カッペイ』を紹介してきました。

ちなみに映画『KAPPEI カッペイ』ですが、Amazonプライム会員はプライム・ビデオで鑑賞することができます。

よかったらぜひこの機会に観てみてください。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)