日々の生活の中では、大なり小なり、モヤっとしたりイラッとしたりすることはあると思います。
ですが、大人なら尚のこと、立場やしがらみなど様々な理由から、モヤモヤしたりイライラしたりする相手に言い返すことができず、グッと堪える機会も多いのではないでしょうか。
だからこそ、たとえば半沢直樹のように、ガツンと言い返せたり、相手を成敗することのできるフィクション作品にスカッとする。
そんな体験をしたことがある人も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、半沢直樹とは毛色の違う作品ですが、そんなスカッと体験ができるものとして、漫画『深夜のダメ恋図鑑』を紹介していきたいと思います。
漫画『深夜のダメ恋図鑑』概要
漫画『深夜のダメ恋図鑑』は尾崎衣良氏原作の日本の漫画作品。
あらすじは以下のとおりです。
「浮気なんて男の本能みたいなもんだろ」「ウチの母親に料理教えてもらえよ」「キミの中にかけ込み乗車だ☆」…深夜、3人の乙女たちにより繰り広げられるダメンズ談義。「こんな男いるいる」と思わずにはいられないダメンズ話を持ちより、痛快なまでにブッタ切る!!爆笑必至、リアルな恋愛ネタ満載のエッセイです!
引用元:『深夜のダメ恋図鑑』尾崎衣良|プチコミック 公式サイト|小学館
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漫画『深夜のダメ恋図鑑』のレビュー・感想
タイトルが『深夜のダメ恋図鑑』というだけあって、なんか寝つきが悪いな、という夜中にベッドの中で読むのに楽しい漫画、というのが読了後の最初の印象でしょうか。
(面白くなりすぎちゃって気づいたら明け方というパターンもありうるので用法容量は守って正しくお読みいただくのが良いかと思います)
本作は基本的には主人公である3人、古賀円(こがまどか)・福間千代(ふくまちよ)・千鳥佐和子(ちどりさわこ)のいわゆる”ダメンズエピソード”が中心のストーリー(時々彼女たちの友人など周辺人物のエピソードもアリ)。
たとえば倉田真由美氏の『だめんず・うぉ〜か〜』もなかなかダメンズエピソードの宝庫で、他人事だからこそ見ていてうわぁ(笑)と引きつつも楽しめる部分があるわけですが、
ダメンズ体験者へのインタビューベースの上記作品とは違って、本作はフィクションだからこそ、ダメンズたちが痛快な形で成敗されている。
この、現実ではなかなかこんなふうに成敗はできないし、そうそう都合よく(?)因果応報的な結果にならない、けれどフィクションならそれが叶う、という特性は、
こういうタイプの作品が好きな人にはとてもマッチするんじゃないかと思います。
ダメンズエピソードも『だめんず・うぉ〜か〜』という下地があるからなのか、あるいは自分もヤバめの男性と付き合ったことがあるからなのか、
「イヤ、さすがにこれはないでしょ」
と感じるようなダメンズのエピソードはなかった。つまり、ダメンズエピソード自体は結構リアリティがあると思うんですよね。
そしてこのリアリティの部分と、フィクションだからこそ成敗もできるし因果応報もある、スカッとする体験ができる、というバランスがとてもよく取れている作品だと感じているのです。
なので、最初に言った通り、夜中にベッドで読むのに楽しい漫画、だと初見で思ったわけなのです。
とはいえ、作品のジャンルや内容として、紙媒体よりは電子書籍で楽しむ方が向いているのかなぁとも思いました。
各漫画アプリなどでも読める作品となっているので、ベッドの中や夜にお酒のお供として、ご贔屓にしている漫画アプリなどをスマホで開きながら読むのが楽しい作品かな、という勧め方をしたいと感じる次第です。
ちなみに本作はドラマ化されているそうなので、いつかそちらも観てみたいなと思います。
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漫画『深夜のダメ恋図鑑』まとめ
というわけで、漫画『深夜のダメ恋図鑑』を紹介してきました。
よかったらぜひこの機会に読んでみてください。
この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)