『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』 憧れるとともに考えさせられる1冊

書籍

以前当ブログで”偶然のすれ違いで本と出会える”ことがウリとも言えるtaknalというアプリを紹介しました。

そのアプリ内でもオススメしている人がいて、私も以前から気になっていたのが『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』という本だったのですが、

ちょうど4/12の11:59までDMMブックスで「初回限定最大100冊70%OFFクーポン」が配布されていたこともあり、やっと手に取ってみることができました。

というわけで今回は『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』を紹介していきたいと思います。

『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』概要

一生を約束はしたくないけれど、孤独死も心配だ。

推しのグッズは増える一方なので広い部屋に住みたいし、節約もしたい。

『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』は、本名すら知らなかったオタク仲間4人が同居に至るまでと、春夏秋冬の暮らしを綴ったゆるっとした日常エッセイです。

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『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』のレビュー・感想

1年半に及んだ末に、最後は退職するに至った休職を始めた最初の頃がちょうど30代に差し掛かる時期で、このままだと将来孤独死とかあり得るのかなぁ、ということが頭をよぎる瞬間が何度かあったことを覚えています。

最初の会社を辞める前は20代後半で周りでもラッシュが起きていたこともあって結婚に対して焦りもありましたが、

初対面で人見知りしがちな私が本気を出して婚活しようというのはちょっとキツイなぁという思いや、

転職した後に労働環境が改善したことで、そもそも自分は結婚なり何なり現実から逃げたかっただけで、結婚そのものがしたかったわけではないんだなとか、そんなことを考えるようになりまして。

まぁ鬱で休職していたわけなので、婚活どころかそもそも、また働けるように元気になるところからスタートしなければ、という時期だったのはもちろんですが、

孤独死を避けるひとつの選択肢として、この本に書かれているような「オタク仲間との共同生活」も視野に入れるようになりました。

以前に書いた『やって欲しくない、やめて欲しいと言われがちだけど』という記事でも、このブログを繋いでいるアカウント以外に競馬用のアカウントを持っている、なんて話をしましたが、

オタクの性なのか、あるいは私自身の性格によるものなのか、結構細かく用途別にアカウントを分ける癖があり、その中にオタク用のアカウントもあってですね。

そこにはリアルでもやり取りする、今では5年以上になる友人たちがいるので、そんな共同生活について、いいよね、なんて軽く話す機会もありました。

それぞれに今すぐには共同生活に踏み切れない事情があるので、たとえば40代になった頃とかに、なんていう形で。

まぁ今では私に結婚という道が見えて来たので、彼女たちの間で共同生活が実現しても、私自身はこのままいけば参加することはなくなりそうですけどね。

ちなみに、ずっと独り身だったらいずれは実家の家族の元に戻る、という選択肢を考える人もいるのかもしれませんが、私の場合は真っ先に候補から外れました。

たった数日の帰省でもちょっとストレスを感じるレベルで、とにかく家族とは生活リズムが極端に合わないんですよね……

平均寿命を考えれば妹が筆頭候補にあがりそうなものですが、彼女とが一番合わないという……

なお、この本には賃貸契約に関するところから、共同生活の上で気をつけていることや、1年間暮らしてみて見えて来たことが描かれています。

コロナ禍での出来事にも触れられているので、わりとタイムリーともいえますね。独り身での巣篭もり生活で孤独感が強まった人にとっては、ある種憧れる生活とも言えるかもしれません。

ただ、人と人とが同じ屋根の下で暮らしていくということは、もちろん楽しいことばかりではありません。

なので、オタク同士のルームシェアを過度に礼賛することをしない本書は、自分の性格や、著者がコツとして挙げている「衛生観念と経済観念と貞操観念」などの価値観が他者との共同生活に向いているか、すり合わせることができそうかどうか、改めて考えるきっかけにもなるんじゃないかな、と思います。

あとは、著者の「一生一緒に暮らせるわけではない」という考えにもハッとさせられる部分がありました。

元気なまま大往生できるのかどこかで人の手を借りないと生きていけなくなってしまうのかは、誰にも、自分自身でさえわからないということ。

元気な人がそうでない人の面倒を無制限で見るのは家族でさえ難しいということ。

だからこそ、今はお互いに同程度に元気だから現在は持ちつ持たれつで成り立っているけれど、ずっと一生は難しいかもしれないということ。

確かに私自身も孤独死は嫌だなぁと考えたからこそ、選択肢のひとつとして誰かとの共同生活を考えました。

自分自身で自分の身を処せなくなったら(その頃合法になっていれば)安楽死もアリだなぁなんて考えていたこともあったんですが、同様に、施設に入るなりプロの手を借りるなりも手段として知っておかないといけないな、と感じます。

この本はある意味、終活についても考えさせられる1冊なのかもしれません。

ひとつ言えることは、晩婚化や生涯独身のまま終える人の割合が増えている昨今、ルームシェアのハードルが下がるといいな、ということ。

あと、賃貸契約の際の保証審査のハードルも!
(会社にお勤めの人を保証人に立てないと審査が通りにくい仕組みは、確かに少子高齢化が進んでいる中で難易度が上がっていくのは自明)

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『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』まとめ

というわけで『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』を紹介してきました。

将来自分がずっと独り身だった時、どんなふうにひとりで最期を迎えないか。そう考えた時に、ひとつの形として、友人たちとの共同生活を考えると思います。

この本はそんな共同生活を激烈に推奨するものではありませんが、だからこそ、憧れだけで終わらない部分を見ていくことで、より現実的に自分の選択肢として考えるきっかけになるんじゃないかと思います。

気になった方は、ぜひ読んでみてくださいね。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)

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