突然ですが、自分自身の心や身体が病気になってしまった場合や家族がそうなってしまった際に、やむなく長期間休職してしまうということもありますよね。
自分の自身の病の場合、その後症状が良くなった、そろそろまた仕事を始められるだろうか、と考えて元の職場に戻ることもありますが、
特に心の病に至ったケースでは、配置転換などのケアを行なってもらっても病に至った根本原因が完全に解消されない場合もあり、
結局また休職となってしまうか、退職することになってしまうかという選択になってしまうことも少なくないでしょう。
1年の休職を経て復職したものの、結局昨年末に退職に至った、私がまさにそんな状態でした。
そしてそんな状態だったとはいえ、失業保険給付金も自己都合退職だと3ヶ月は待機期間があるし、
一人暮らしだとどうしても今後の生活費のことが脳裏をよぎり、無理はできないけれど、かといって休むに休めないという状況の人もいるのではないでしょうか。
今回はそんな、休職→退職を経た後、なるべく早く社会復帰をしたいと焦る方に、ひとつの選択肢として「日払いバイト」をオススメする理由について書いていきたいと思います。
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社会復帰へのリハビリに日払いのバイトをオススメする理由
体調に合わせて仕事を組みやすい
病などの理由で長い間休んでいると、自分で考えている以上に体力が落ちてしまうものです。
なので、いきなり週5日、1日7〜8時間の労働に戻ろうとすると、思いの外体力・気力が削られるものなんだなぁとしみじみと実感することになるし、
場合によっては体が追いつかずに遅刻・早退・欠勤を繰り返してしまうという自体にもなりかねないんですよね。
それは、周りに迷惑がかかってしまうといった側面もありますが、何より出勤できない自分に失望することや、そのことまたがストレスとなって体調の悪化を招いてしまうという負のスパイラル発生の原因となってしまうという事態に繋がることもあります。
私自身、実は休職も2段階で行なっていまして、最初は3ヶ月休んでから復職。その時に月の半分もまともに出社できなかったのでもう半年ほど休んでから復職、結局ひと月も持たずに退職した、という状態でした。
もちろん体力面気力面以外にも理由がなかったかと問われれば完全に否定はできませんが、そもそも休職したての頃は夕方の数時間起きているのがやっとという状態。
週末にちょっとライブなどに1日がかりで行くと、翌日は丸一日横になっているという有様だったので、最初3ヶ月で復職しようということ事態に無理があったとも言えるでしょう。
けれど、早く社会復帰したい、と、どうしても焦ってしまうんですよね。その気持ちも、痛いほどよくわかります。
それでも、急がば回れではないですが、少しずつ少しずつ、小さな一歩を重ねていくことはとても大切です。
その点、日払いのバイトで1日単位、そしてその1日の中でも短い時間から仕事を入れることができるので、リハビリとしてはオススメです。
最初にまず1日、3〜4時間という短い時間から始める。
慣れてきたら週の中で短時間だけど仕事に連続して行く日を増やしていくのも良いでしょう。
あるいは1日フルに働く日を作ってみて、数日休んでからまた1日フルで、とシフトを入れてみて、休むインターバルの日数を減らしていく、といったやり方もアリでしょう。
今日は1日フルタイムで出勤できた。
今週は短い時間だったけど、週5日出勤できた。
そうして、体力気力ともにちょっとずつでも少し前の自分よりも強くなっていることを実感していく。
自分の小さな成長を重ねていく機会を作っていくことが結局は社会復帰に向けた流れにつながっていきやすいのではないかと思います。
そして、そうした社会復帰に向けたリハビリをしやすいのが、日払いのバイトという働き方の形態なのです。
ちなみに、シフトを入れてみたけれど、どうしても体が追っつかなくて就業することが厳しそうだという場合。
さすがに当日の連絡だと会社側も代わりを見つけることが難しく、自分自身にも何らかのペナルティ(悪質な場合は登録抹消など)が課されるケースもありますが、
前日のお昼〜おやつ時くらいの時間までなら、連絡することで大きくペナルティを課されることなくお仕事をお休みすることができる会社も多い印象です。
(もちろん、度重なれば心象が悪くなり、仕事を紹介されにくくなるといったケースもあるとは思いますが)
(また会社ごとに規約は異なるので、自分自身が登録している会社のルールはよく確認しましょう)
その点も、自分の体調や体力と相談しながら就業しやすい、というメリットに繋がるのではないかと思います。
支払いサイクルが短い
どうしても長きに渡って休職をして来た状態だと、傷病手当金が途中からもらえなくなってしまったり
(同一の病では最初に申請してから1年半までしか支給されないため)
傷病手当金をもらえていても、フルタイムで働いていた給料からは3割程度はカットされてしまうため、
休職中に節約に気をつけていても貯金を使ってしまったor新たに蓄えることができなかったといったケースも考えられ、
元の会社を退職してしまってから1日でも早く社会復帰をしたいと焦る理由として、経済的な側面が大きいという人も、けして少なくはないのではないでしょうか。
もちろん「日払い」と銘打っていても、登録する派遣会社ごとに支払いサイクルや、
短いスパンで支払ってくれる場合でも給料の何割まで(残りは月払いのサイクルにて)であったり、月払いの時にはかからない手数料が差し引かれたりと、
実際にはどのように給与が支払われるのか条件面はよくよく確認しなければなりません。
それでも最短で勤務日当日からといった完全日払いや、その週の日曜までに働いた分を翌週金曜に支払うといった週払いという風に、
比較的短いスパンで給料を手にすることができる日払いのバイトは多く、月払いという支払いスパンに耐えられる経済的な体力がない方にとってはとてもありがたいんですよね。
失業保険の給付金も、こうした自己都合での退職の場合は3カ月の待機期間が設けられてしまいますしね……
というわけで、まだフルタイムで働けない!けれど1円も収入が得られない状態が最低3カ月は続くことに耐えられない!という状態の方こそ、
少しずつ社会復帰に向けてリハビリをしながら収入を得る日払いのバイトは選択肢のひとつとして有効といえるのではないでしょうか。
合わない職場にずっと通う必要がない
体調面ももちろんですが、精神的な面が理由で休職・退職に至ったケースでは、
業務内容や人間関係を含めた職場環境など、何かしらの不満が根底にあり、そしてそれを我慢しながらも仕事に通っていた時期があっただろうと思います。
ですが、短期・単発のバイトの場合、そんな職場に関する不満、そしてそれに対する我慢も、その日あるいは数日限りとすることができるのです。
もちろんバックれという形で行かなくなるのはご法度ですが、決まった勤務時間と日程をこなしたら、もうその職場・仕事に入らないようにすれば良いですからね。
それは一見逃げ続けるという行動のようにも感じられるかもしれず自分の心の中に後ろめたさが生まれるかもしれませんが、
自分の素直な思いに目をつむり、また不調がぶり返してしまうよりは、長い目で見るとずっといいことなのではないでしょうか。
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日払いバイトのデメリット
ここまでメリットばかりをあげてきましたが、当然日払いのバイトにはデメリットもあります。
私が日払いのバイトを続けている中で感じたデメリットについて、ここでいくつかピックアップしていきたいと思います。
いつでも仕事があるわけではない
自分が日払いのバイトをして行く際に登録している/する会社には、それぞれに仕事をよく受注してくるお得意先企業・業種業界があるわけですが、
その業界・業種ごとに閑散期・繁忙期というのはどうしてもあって、だからこそどうしても入れる仕事が少ない時期というのは発生してしまいます。
なので、業種・業界の異なる仕事を紹介してくれる会社を複数登録しておくこと、というのが仕事を途切れさせない上ではひとつの解決策として有効かと思います。
たとえばですが、ライブイベントの設営や撤去の仕事をよく紹介してくれるA社をメインに、
仕事がないときは倉庫でピッキングや検品などの作業の仕事をよく紹介してくれるB社を利用する、といった具合ですね。
ただ、それでもどうしても24時間365日好きな時に仕事にありつけるわけではないので、長期で続ける、ということに不向きな働き方ではあります。
最初は数日で給与を受け取れるバイトから、体調面・精神面が安定してきた後は週の内何日かは月払いのバイト+あとの何日かは日払いのバイト、
といった具合で、徐々にレギュラーワークにシフトして行くのがベストといえます。
非接客業のみだと選択肢が狭まる(女性の場合)
この項目は私の個人的な肌感覚として、という内容になります。
特に私の場合は、精神面から来る不調ですっかり昼間の勤務時間に対応できなくなったことが原因で休職からの退職に至ったこともあり、
現状の自分が活動しやすい夜勤帯を希望していたので、より選択肢が狭いように感じた部分もあったかもしれません。
比較的支払いサイクルも短くシフトの自由も効きやすく女性でも働きやすいバイトには、コールセンターやサンプリング(いわゆるティッシュやチラシ配り)、デパ地下などの期間限定店での販売業など、
力仕事がない代わりに、職場の管理者や同僚との最低限のホウレンソウを除いた、不特定多数の人と接しなければならない、本来の意味での接客業、ならびにそれに準ずる仕事が多いように感じています。
OL時代も電話対応なしの完全内勤(1人で黙々と作業するSE)を選んでいた私にとっては、
体力精神面ともに回復しきっていない状態でそうした業種業界に行くのは結構心理的なハードルが高く、
なんとか、黙々と作業できる、あるいは同僚とのホウレンソウのみで基本的には完結しそうな仕事を探して、
検索結果に出てくる求人リストを上から下までスクロールしまくった記憶があります。
結論としては、非接客業で女性でも入りやすい、あるいは何名かのグループのうち1人2人くらいなら、といった感じで女性でも入れる仕事、というのは全くないわけではありません。
代表的なものですと、倉庫でのピッキングや検品作業、工場でのライン作業、イベントでの設営(ライブなどのステージではなく、客席側のなどの設営)、引越し業(個人宅よりは事務所・オフィスの移転)あたりは私も経験があります。
特に倉庫でのピッキングや検品作業、工場でのライン作業といったいわゆる「軽作業」に分類されるような仕事は初めてでも就業しやすく、
また体が慣れるまで比較的長い間続けていきやすい(仕事がある)職種なので、
私のように接客の絡む仕事はなるべく避けたい女性の方は、候補として検討してみると良いかと思います。
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社会復帰へのリハビリとして日払いのバイトをオススメする理由まとめ
というわけで、ここまで社会復帰へのリハビリとして日払いのバイトをオススメする理由と、これまで働いてきた中で感じたデメリットを記載してきました。
日払いのバイトを始めるにあたって登録する会社の選び方などの注意点はいずれ別の機会に記事にしていきたいと思いますが、
最後に、明日働ける先を見つけるのに私が大いに活用した「Shotworks(ショットワークス)」というサイトを紹介してこの記事を締めたいと思います。
「Shotworks(ショットワークス)」は
「明日、1日だけ働きたい」が見つかる求人サイト
と銘打たれている通り、短期・単発アルバイト専門の求人サイトで、
ちょっとコンビニ店員経験者向けのスポットでの募集が多いのが難点ではありますが、
短期単発の日払いバイトに就業する際に必要になる派遣会社の登録説明会への参加、面接をすっ飛ばして就業できる仕事も探しやすいのが魅力です。
まだフルタイムでは難しそうだけれど、少しずつ社会復帰を目指して働いていけるようになりたい。
そのためにどんな仕事なら続けていかれそうか試してみたい。
そんな時の仕事先選びに、「Shotworks」をぜひ活用してみてください。
この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)