突然ですが、うどんという食べ物を思い浮かべる時、皆さんはどんな思い出や食感、味を思い浮かべるでしょうか。
思い返せば私はこれまでの人生において、あまり自ら積極的にうどんを食べてこなかったな、ということにふと気づいたのですが、
そんな数少ないうどんとの接触機会や思い出について、今回は記事にしたためてみようと思います。
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風邪とうどんとマイナス検索
あまり積極的にうどんを食べてこなかった私ですが、特にうどんが嫌いというわけではなく、なんとなく食べる機会があまりなかったのです。麺類ならパスタやラーメンの方が好きというのもありますが。
(ちなみに蕎麦はあまり好きではなく、年越しの時ですら食べないようになってしまった)
何故なのか、という理由はわりと明確で、私とって長らくうどんとは、
「風邪をひいたり体調を崩した時に食べるもの」
だったからです。だからなのか、元気な時はあまり食べてこなかったという、ただそれだけのことなのです。
特に幼稚園生の頃は体が弱く、しょっちゅう熱を出すような風邪をひいていたんですが、食欲がないそんな時に食卓に出てきたのがうどん。
中学3年の卒業に際してありがたいお言葉の代わりに担任の先生からインフルエンザを贈られた時も、
新卒で最初に入社した会社の有志の社員で行った12月の軽井沢で何故か生牡蠣を食べるというイベントを決行した際に見事にアタリを引いてしまった時も、
転職した先の会社にて、試用期間中で有給休暇が前借りしても2日間しかもらえずに残りは欠勤扱いとなった、社長由来のインフルを発症した時も、
(なぜ社長由来と分かっているかというと「頓服薬で熱を下げてきた!」と堂々と宣言していたからである。そして自分含む周囲はバタバタとインフルで倒れていった)
傍らではいつも、うどんがやさしく私のお腹を満たしてくれていました。半分がやさしさで出来ているといわれているバファリンよりも、あたたかさを持って。
(ちなみに最後の社長の件は未だにやや根に持ってます。もう辞めちゃった会社だけど)
ちなみに風邪の時には消化にいいものがやはり推奨されるので、
「うどんは麺類だし消化に悪いんじゃない?」
ということが気になる方も多いと思いますが、
うどんは小麦と塩、それから水で作られているので、他の麺類よりは消化がいいようです。
ただ、のどごしがいい、コシのある状態のままのうどんを噛まないで飲み込んでしまうとやっぱり消化にはよくないので、
平常時に食べる時よりしっかりと煮込んで食べやすくする必要はありそうです。
これは、米粒が残ってしまっているおかゆが消化にあまりよくないのと一緒ですね。
なお、風邪をひき、熱が出ている状態では、身体の外に熱が放出されてしまうので、身体の中から温まる必要があります。
食事としてうどんを選んだ場合は温かく煮込んだものを、というのはもちろんですが、最後まで熱々の状態で食べられるように保温性が高いあんかけ風にしたり、
滋養の高い卵や身体の保温性を高めてくれるしょうが、疲労回復に効くといわれているネギといった添え物に工夫すると、
体力回復効果も高まり、早く菌を体外に排出できるようになってきます。
我が実家では特にあんかけ風にしていた記憶はないんですが、それでもネギや卵は必ず添えられていましたね。
ショウガが入っているバージョンも食べたことがあるように思いますが、幼稚園の年代だと辛いといいそうなので、さすがにもう少し大きくなってから、だったかな。
(大人になるまでワサビがダメだったりカレーも甘口の人間なので)
ところでここからは完全に余談なんですが、食材とか料理について調べようとする時、何も考えずに無防備にGoogleの検索窓にその食材なり料理なりの名称を入力してしまうと、
返ってくる検索結果がレシピサイトや店舗の口コミサイトで埋まってしまって
「ああああああああああーーーーっ!!」
って叫び出したくなるようなことありませんか。
そもそも食材・料理について調べる機会というのがめったになく、検索しようかという時は大概由来だとか歴史だとかを調べたいのであって、
レシピや店舗について知りたい!と思ってページを開くことがほぼ皆無に等しいのですが、
その数少ない回数の際に毎度検索結果にショッカー並みに「イイイイイイイイッ!!」となります。
そして、この段階になってようやく思い出して「マイナス検索」を実行するのです。
ちなみに、「マイナス検索」とはなんぞ?という方のために軽く解説しておくと、
検索窓にキーワードを入力する際、結果画面から除外したいキーワードの前に「-」(マイナス)を入れる、という方法です。
例えば今回の場合私が検索窓に入力したのは
「うどん -レシピ -口コミ」
「うどん -クックパッド -食べログ」
みたいな感じのキーワードです。
レシピサイト(代表格:クックパッド)や口コミサイト(代表格:食べログ)などの前にマイナス記号をつけておくことで検索結果から除外したい、という、Googleへの意思表示となるわけですね。
まぁこれでも完全に検索結果が綺麗になるかというと実はそんなこともないんですが……
「ああああああああああーーーーっ!!このキーワードに引っかかるページ群邪魔ーーーーっ!!」
という状況に陥った際は、一つの手段としてぜひ使ってみてください。
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うどんと東西カラー
「日本三大○○」や「日本三○○」というものが、日本には色々とあります。
日本三大ダムとか夜景とか祭りとか、日本三景とか名園・名城・温泉などですね。
ただ、うどんに関しては、日本うどん学会によると「日本三大うどん」とか「日本三名うどん」といったものは、特定の機関が認定したものは存在せず、各地域ごとで独自に名乗っているものしかないそうです。
「日本三大そば」はあるんですけどね。
代表例としては香川県の「讃岐うどん」、秋田県の「稲庭うどん」、長崎県の「五島うどん」、群馬県の「水沢うどん」、富山県の「氷見うどん」、愛知県の「きしめん」などが挙げられます。
ていうか、きしめんってうどんの仲間だったの。
ちなみに、この中だと明確に食べたことがある、といえるのは群馬の「水沢うどん」。
その時の状況については私の人生初の一人旅の様子とともに別の記事でサラッですが触れているので、記事の1番最後にリンクを載せておこうと思います。
さて、これまで積極的には自分でうどんを食べて来なかった私ですが、世の中にはいろんな形態でうどんが売られていることは知っています。王道ともいえるチルドの3食入り、乾麺に、それからカップ麺。あなたが食べやすい方法でどうぞ、という感じですが、
私の両親がともに西日本出身だからなのか、
「こっちで売ってるカップ麺はあっちのものとは全然味が違う!」
と、昔からよく言われてきたように思います。
私自身西日本というか大阪や神戸といった阪神エリアに住んでいた頃もあったんですが当時まだ幼かったこともあって実感はあまり湧かないのですが、
調べてみたところ、実際にカップ麺タイプについては地域別に売り分けされているみたいですね。
代表格ともいえるブランド・どん兵衛のきつねうどんで北海道・東日本・西日本の3種類、赤いきつねは北海道・東日本・関西・西日本の4種類あるのだそう。
地域別の違いはどこにあるのかそれぞれ調べてみたんですが、
どん兵衛の場合は、北海道版は利尻昆布を使ったダシに甘めのつゆ、東日本が丸大豆醤油のうまみ+かつおだし風味、西日本が丸大豆醤油のうまみ+昆布&かつおのだしを使っており、
赤いきつねの場合は北海道と東日本が鰹節と昆布(北海道は利尻昆布)ダシ、関西西日本はプラスして雑節と煮干が加わったダシでできている模様。
ダシの成り立ちには違いがありますが、全体に北海道・東日本をベースに、西日本の方がダシには何かしら別のものが加えられている、といった仕様のようですね。
いつか食べ比べてみたいなぁと思う次第です。
うどん〜優しさとあたたかさとそれぞれの色と〜
私の一人旅の苦い思い出とともに水沢うどんについても触れている記事はこちらから。
なお、本記事ですが今回も3000文字チャレンジという企画への参加記事となります。
というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓
【告知】
「ハンバーグを文字だけで3000文字?」
「そう」
「なにそれ?意味がわかんない」
「でも、これが結構おもしろいのよ」
「そうなの?」
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「えーッ、なにこれー!おもしろーい!」#3000文字チャレンジ 毎週木曜日に出題中! pic.twitter.com/KHRJcIZeBt
— 3000文字チャレンジ公式アカウント (@challenge_3000) May 17, 2020
今回のテーマは『うどん』でお送りしました。
この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)