食品アレルギーと私

企画

今回も3000文字チャレンジという企画への参加記事となります。
というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓

今週のお題は『アレルギー』
残念ながら自分の生活と、切ってもきれない縁のある言葉です。ということで、さっそくいってみましょう。

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2月3日の節分を終えて2月4日を迎えると、立春ということで暦の上では春、となりますが、

まだまだ寒いじゃん、全然春じゃないじゃん、と思う一方で、忍び寄るヤツの気配が春を連れてきているのを感じます。

そう、花粉です。

2月に入る頃には、アレ?そろそろ飛んでない?と口にしていたくらいなので、かなり敏感な方なのかもしれません。

なので、昨今のご時世でマスクがどこに行っても品薄という事態は困ったものです。

徐々に生産数は回復してきているという話はどこかで耳にしましたが。

ちなみに、アレルギーとは、特定の抗原(免疫細胞上の「抗原レセプター」に結合し、免疫反応を引き起こさせるさまざまな物質の総称)に対して起こる過剰な免疫反応のことをいうそうです。

私自身は花粉に関してはアレルギー反応を明確に自覚するようになったのはここ数年のことですが、

とはいえ両親とも花粉症、という状態ではあったので(母はなかなか認めませんが)

いつなってもおかしくないよな〜となんとなく頭の片隅で思いながら生活してきました。

もともとハウスダストに対してもアレルギー反応が出ていたし、遡れば幼少期はアトピー性皮膚炎や小児喘息(今は特に症状は残っていません)と色々あったので、なんとなく自分の体質に対して理解があった、とも取れるかもしれません。

困るのは、そうした前提や知識のない状態のものに対してアレルギーを持っている時ですね。

というわけでここまで若干前置きが長くなったように感じていますが、私とナッツアレルギーについての話をしていきたいと思います。

なお、今回の記事は個人的な体験等に基づくもので、医学的見地に準拠した内容ではありませんこと、あらかじめご了承ください。

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ナッツアレルギーにも種類がある?

アレルギーと聞いてパッとイメージしやすい代表的なナッツだと、ピーナッツやアーモンド、くるみなどでしょうか。

ナッツのタンパク質が引き起こすとも言われているアレルギーではありますが、

そもそもピーナッツは豆類で、アーモンドやくるみ、カシューナッツ、ピスタチオなどは木の実類と、分類上は別グループに所属しているそうです。

なので、ピーナッツは大丈夫だけど他のナッツがダメ、あるいはその逆のパターン、ということが起こりうるのだとか。

私の場合は、大別するとピーナッツは大丈夫で、木の実類のナッツにアレルギー反応が出る、というパターンですが、

もっと細かく見ていくと、木の実類の中でも大丈夫なものとダメなものがある、という若干めんどくさいヤツです。

大丈夫→アーモンド・マカダミアナッツ
体調によってはダメ→カシューナッツ
ダメ→ヘーゼルナッツ
上記以上にダメ→くるみ・ココナッツ

ただこれは経口摂取の場合の図で、オイルなどの肌に塗るものに関しては試してみたことはありません。顔がかぶれたりしたら嫌なので。

とはいえ、不幸中の幸い(?)にして、私の場合はアナフィラキシーショックを起こして救急搬送されうるほど酷い状態になるわけではありません。

先程ダメな物、としてあげたナッツ類に触れた食器で物を食べると唇が痒くなったり、

あとは口の中に入れてしまった場合はその瞬間から、胃袋に到達するまで、人間が食事を取ると自分の内側のこの辺りを通るんだなぁ、とある種感慨深く考えられる程度に、粘膜の炎症を感じるくらいのアレルギー反応レベルです。

海外では恋人と、彼がピーナッツバターのサンドイッチを食べた後にキスをしたら、ピーナッツアレルギーの彼女がアナフィラキシーショックを起こしてしまった、という事例があると耳にしたことがありますが、

私の場合、くるみ食べた後の恋人とはキスしない方がいいのかな、となんとなく感じております。

まぁあまり軽視しすぎると、大人になってから花粉症になったように、いつ重篤な症状が出るようになるか分からないので今はもうやりませんが、

ナッツ類にアレルギーがあるかも?と気づいた段階で、

でもピーナッツ・アーモンドは大丈夫そう。じゃあどのナッツは大丈夫でどれがダメなのか?

という疑問に応えるべく、少量ずつ成人するまでの間に試してきた、という経緯もあります。

だから上記のようにザックリと、自分の境界を把握しているという状態です。

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アレルギーに理解がないと摂取し続けてしまう問題

少し上で「不幸中の幸い(?)にして、私の場合はアナフィラキシーショックを起こして救急搬送されうるほど酷い状態になるわけではない」という内容を書きました。

これは幸いともいえると同時にやっぱり不幸な側面、というのもあって、なかなかアレルギーなのではないかという発見につながらない、ということが挙げられるのではないかと思うのです。

というのも、近年になって再度タピオカブームが到来しましたが、ひと時代前にも同様のブームがありまして。

おおよそ私が小学校低学年くらいの頃だったと思うのですが、この時代は近年のようにミルクティーベースではなく、ココナッツミルクにタピオカの粒を入れて飲むスタイルが一般的だった、と記憶しています。

で、アレルギーという言葉を正しくは理解し切れていなかった私は、タピオカ入りココナッツミルクの味は好きなんだけど、なんか食べると自分の中に不快感が生まれる。その不快感の正体を言葉にできなかったのです。

これは私にジンマシンが出たりショック症状を起こしたりといった明らかな反応がなかったためなのか、

あるいは私がその不快感をもっときちんと周りに伝えればよかったのか、今となっては問題点の切り分けが難しい部分もあるのですが、

父が別の食品に対してアレルギー反応が出るらしいことを後から知ったので、遺伝的にこうした症状が出る可能性が高い、と見て、

今後自分に子どもが生まれたときに、どう早期発見につなげるか、工夫する必要があるのかな、となんとなく今感じています。

もちろん、自分に子どもができたら、なるべく早いうちに一度アレルギー検査は受けさせようとは思っていますが。

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アレルギーのある食材、上手に避けるための創意工夫編

一応法律上、容器包装された加工食品に関しては特定原材料7品目である卵・牛乳・小麦・えび・かに・落花生・そばについては表示が義務化されていますが、

上記7品目に準ずる21品目については、推奨されてはいるものの義務化はされていません。

21品目に含まれているのはアーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイ・牛肉・くるみ・ごま・サケ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・桃・やまいも・りんご・ゼラチン。

私が体調によってはダメになるカシューナッツや、全く受け付けないくるみはこちらのグループに属しているわけです。父がダメだというさばもですね。

ココナッツに至っては推奨もされていない状況です。

そして、容器包装された加工食品以外は特に特定原材料7品目についても、表示が義務化されているわけでもないようです。

とはいえ、くるみ!ナッツ!など商品名やメニュー名に記載してくれているものもあったり、最近では飲食店などでもこうした表示を任意でだと思いますが行なっているお店が増えているように感じています。

もちろん、それでも不安がある場合はお店の人などに聞いてしまうのが1番とわかってはいるんですが、ピーナッツやくるみ、アーモンドくらいのメジャーなものはまだしも、

もっと細かい種類になってくると店員さんも把握しきれていなかったり、店舗に置いてある資料ではそこまで網羅し切れていなかったりといろんな弊害が出てくるのは致し方ないところかな、と感じたりもします。

そして、皆が皆そうとは言うつもりはもちろんありませんが、

「とりあえずそれっぽく表示しておけばいいんでしょう?」

くらいの食品アレルギーに対する意識の低さの現れなのか、対応がきちんとされておらず、表示が足らない、もしくは誤っている、といったケースが、この令和の時代になっても存在しているという実態があります。

残念ながら実際の出来事としてつい最近も取り沙汰されていましたね。心当たりがない方は、
「舞浜ユーラシア」「アレルギー表示」
で検索してみてください。

疑わしきは食さず、が1番いいのだとは思いますが、とはいえ、特にスイーツ類は、できる限り食べたいという気持ちもなきにしもあらずなのが個人的にはバランスが難しいところではあります。

私にとってはブラウニーなどのように
「入っている可能性が高いので、安全が確認できるまで食べないでおく」
といった経験則で補える部分もなきにしもあらずですが、

やっぱり誤って手に取ってしまったり万が一にでも口にしてしまったりといったことがないように、推奨品目も含む表示がもう少し進んでくれるといいな、と思います。

食品アレルギーと私、まとめ

というわけでここまでナッツアレルギーに関する個人的な体験や、そこから考えていたことなどについてまとめてきました。

本文中では触れませんでしたが、アレルギーを正しく理解しておらず好き嫌いと同義であるかのように考えてしまう方々が一定層いらっしゃる、といったことを耳にすることがあります。

私は確かに今のところ命の危険を感じるほどの反応が出たことはありませんし、卵や小麦ほど食卓に並びやすいものに関しては大丈夫である、という側面はありますが、それでもやはり辛いものであるということをある程度身をもって体感している側の人間として、

本当にそういう方がいらっしゃるなら、そうした誤解が解けるような世の中にもっとなって欲しいな、とも感じています。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)