近年、原作ありきの作品の多い日本の映画ですが、久しぶりに原作ナシの作品を観る機会があり、
(のちにノベライズ・コミカライズされている模様)
またとても面白かったので、今回は映画『この子は邪悪』を紹介していきたいと思います。
映画『この子は邪悪』概要
『この子は邪悪』は片岡翔氏監督・脚本の2022年公開の日本の映画。主演は南沙良さん。
あらすじは以下の通り。
かつて一家で交通事故に遭い、心に傷を負った少女・窪 花。
心理療法室を営む父・司朗は脚に障害が残り、
母・繭子は植物状態に、妹・月は顔に火傷を負った。
そんな花のもとに、自分の母の奇病の原因を探る少年・四井 純が訪れる。
やがて花は純と心を通わせていくが、ある日突然、司朗が5年ぶりに目を覚ました繭子を連れて家に帰って来る。
司朗は”奇跡が起きた”と久々の家族団らんを喜ぶが、花は”あの人はお母さんじゃない”と違和感を覚える。
その時、街では謎の奇病が広がっていた…。
引用元:映画『この子は邪悪』公式サイト – Happinet Phantom Studios
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映画『この子は邪悪』のレビュー・感想
久しぶりに日本の映画で、原作を持たない作品を観た気がします。
なので極力ネタバレを避けてのレビュー・感想を頑張りたいところなのですが、観終わった後第一に抱いた感想としては、
「ホラー・サスペンスって感じやな(心霊ではなく人怖寄りの意味で)」
といった感じです。
花の父・司朗を演じるのが玉木宏さんというのが、本作のミソと言ってもいいかもしれませんね。
彼の行なったことのそもそもの動機「家族を守りたい」も「虐待されている子どもたちを救いたい」もどちらも純粋で尊ばれるものであるはずなのに、
悪魔融合するとこうなっちゃう?!という感想を抱かずにはいられませんね。
あとは、アイデア勝負とでも言うべきでしょうか、個人的には、ネタバレを避けるために具体的な作品名は挙げずにおきますが、
東野圭吾氏の某作品で起きたことを、取り入れ方を変えればこんな作品が出来上がるんだなぁと感心したところもあります。
奇病の真相など司朗に迫る部分では純や純の祖母のツメの甘さがどうしても目立ち(『見えない目撃者』の刑事たちを何となく思い出した)、
物語の核心や結末についても、途中で「あ、こうなるのかな?」と読めなくもないものでしたので、大きく予想を覆すといった面白さはあまりないとも言えますが、
伏線回収、というよりタイトルの意味を回収するラストは面白かったので、人怖的な話がお好きな方は十分楽しめる作品なんじゃないかなと思う次第です。
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映画『この子は邪悪』まとめ
というわけで、映画『この子は邪悪』を紹介してきました。
ちなみに『この子は邪悪』ですが、Amazonプライム会員はプライム・ビデオで鑑賞することができます。
よかったらぜひこの機会に観てみてください。
この記事を書いた人:藤代あかり(@akarifujishiro)