失敗談から見る「女の幸せ」を軸にしたキャリアと仕事選びは本当に幸せをもたらすのか?という話

働き方について

下記の記事が出たのは2019年3月なのですが、振り返ればまさに過去の自分、という感じでとても共感するとともに、

ああ、でもきっと今も悩んでいる人が多いんだろうな、と思うところもあり、

自分の経験やそこから考えたことをまとめてみようと思い立ちました。

この記事で1番言いたいことは
「今の職場から脱したい=逃避願望」の解決を「結婚」に求めるのはちょっと待った!
ということです。

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結婚したい、結婚願望の源はどこにあるのか?をまず探ろう

突然ですがあなたは結婚したいですか?

したいと答えたあなた。

どうして結婚したいと思っていますか?「結婚」に何を求めていますか?

アラサー彼氏なし。仕事は毎日終電までの勤務で体を壊しつつあり。Facebookでの結婚報告ラッシュと親からのプレッシャーに焦る。

これが26歳、新卒の会社から最初に転職した時の私の状態でした。

そして冒頭で挙げた記事の中でも登場するような、

「このまま今の会社にいたら結婚できないんだろうな」
「この先結婚して、子どもが生まれたとして、もっと将来にわたって長く働いていけそうな会社に行った方がいいのかな」

そんなことも考えていました。

実際のところその会社に勤めていた当時は激務に加えてマタハラ有り&子育てしながら働いているワーママの先輩なしという状況でしたので、

結婚・出産・子育てを考える人にとっては抜け出した方がいい環境であった点は否めないですし、

結果転職した会社というのが、産休育休実績有り(アルバイト雇用でも適用)・前職より早く帰れたし時短勤務制度も有りといった具合で、

確かに結婚・出産・育児とライフステージが変わっても長く働きやすそうな環境が整っている会社ではありました。

前職より早く退勤できましたし、その分自分の、プライベートのために取れる時間も増えました。

だけど、転職してある程度新しい環境にも慣れて、プライベートの時間も増えて、と、

働き方に関するある程度の不満が解消されてみると、あんなに焦って、抱いていた結婚への願望もスッと落ち着いたことに気づいたのです。

私は不満を抱いている環境からの脱出を求めていて、その手段として結婚を考えていたんだな。

いわゆるシンデレラ・ストーリー的なものですかね。

ちなみに、確かに結婚・出産・育児とライフステージが変わっても働きやすそうな職場ではありましたが、

そうしたいわゆる「女の幸せ」的なものと前職より年収が劇的に下がらないことだけを条件にした転職は結局実らず、

約4年勤めた末に1年ほどの休職期間を経て現在は退職してしまっていますし、

何なら退職したあとに今の彼とお付き合い&結婚に向かう流れとなりました(笑)

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結婚は魔法じゃない

「結婚したい」「いずれは子どもを産み育てたい」

そう思うことが間違っているというわけではありません。
そうした観点を見据えて転職を考えることももちろんあるでしょう。

結婚を考えている相手が具体的にいる現在、もし今も新卒で入った会社に勤めていたとしたら確実に転職していただろうなとも思いますしね。

ただ、結婚に何を求めるか。仕事に何を求めるか。

それは一度各々に考えてみる必要があるでしょう。

仕事や働き方のことはある程度、こんなことをしてみたいとか、プライベートの時間を重視したいから激務は嫌だなぁとか、自分の考えに基づく軸が形成されやすいかもしれません。

しかし「結婚」に代表される「女の幸せ」的なものは、果たして「自分軸」で抱かれた理想でしょうか?

以下、冒頭で紹介した記事から引用しますが、あなたの中にある「女の幸せ像」は、今を生きるあなたに合ったものでしょうか?

「女の幸せ」ってなんでしょうか? デヴィ夫人が言うように「男に愛されて、選ばれる女」でしょうか。夫人の言う「選ばれる女性」は、レストランでウェイターに「すみません」と言うことすら禁止され、男性に伝えてオーダーしてもらう女性です。それを「男を立てる」美徳として、自分にインストールしたいですか?

昭和時代の「女の幸せ」は、画一的なパッケージ商品でした。自由が利かない分、一定の「形」をお約束しますよ という標準化モデルです。学歴を手に入れ、大手企業に入り、郊外の一軒家を持ち、専業主婦で子供は2人。この標準幸せパッケージを手に入れるために「おしとやかに」「男をたてて」「家に入る」という定型があったのです。

(中略)

誰がつくったかもわからない「女の幸せ」パッケージは、高度成長期の年代モノであって、「今風」にカスタマイズされてはいません。「こうじゃなきゃ愛されないの?!」と驚くような「ルール」が記載されているのは、目指さんとするパッケージそのものが激烈古臭いからです。腐った食べ物を好んで食べたいですか? 私はお断りです。
引用元:「女の幸せ」をゴールに据えたキャリア選択。それ、悪手です。【キャリアの悪知恵】

「結婚」はあなたの現状への不安・不満を解消したり、そんな環境から連れ出してくれる魔法ではありません。

そして、こうした「昭和時代モデルの女の幸せ」を求めると、おそらく現代の「婚活市場」では非常に苦労することになるでしょう。

その辺りは以下の記事がさまざまなデータに基づいたわかりやすい内容となっていますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

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自分の仕事・キャリアは自分の軸で考えよう!

自分の将来のことを見据えて、自分のキャリアを見つめ直すことはとても大切なことです。

しかし、アップデートされていない古来の価値観や誰かの受け売りなどで作られた「女の幸せ像」をベースにキャリアを考えるのはオススメできません。

たまたまでもうまく合致すればまだいいですが、自分で考えて自分で納得して選んだものではないと、やはり後悔してもしきれない部分が出てきます。

結婚とキャリアの両立については、実際に結婚する段階になってから考えても遅くはないはずです。

「自分は何をしてどんなふうに働いていきたいか」
「結婚するとしたらどんな人とどんな生き方をしていきたいか」

それぞれは個別に、自分の考えを突き詰めていきましょう。

あなたの人生は、他の誰のものでもないあなたのものだからです。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)