睡眠と断眠と概日リズムと

企画

今回も3000文字チャレンジという企画への参加記事となります。
というわけで、お題と企画のルールについてはこちらから↓

今回のお題は「睡眠」。
それでは早速どうぞ。

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突然ですがこの記事を読んでいる方は、1日に何時間くらい寝ているでしょうか。

毎日規則正しく同じ時間に眠って同じ時間に起きて、という人もいれば、

平日は少ない睡眠時間で、その代わりに休日はたっぷり寝る!

そんな人もいらっしゃるかもしれませんね。

ちなみに、仮にですが人が1日8時間の睡眠をとり、80年生きたとします。

すると、8時間×365日×80年=233,600時間。

実に26年強を人は睡眠に充てることになります。

結構寝てる!!
四半世紀は寝てる!!

数字だけ見るとこの時間がなんだか勿体無いようにも感じますが、

人間が活動していく上では、睡眠、かなり大事なものです。

というわけで、今回は人間の健やかな生命活動のためにも必要不可欠な「睡眠」について書いていきたいと思います。

ロングスリーパーなのか睡眠負債を補っていたのか

私たちの身体には体内時計(人間の体の中で起きる睡眠・覚醒サイクル「概日リズム」)を制御する遺伝子があって、

それによって一人一人にとっての最適な生活リズムや睡眠時間というものがある程度定まっていると言われています。

そのことを知る前までは、私は自分のことをどちらかというとロングスリーパーなのではないかと考えていました。

もっといえば、学生時代はあまりに授業中に眠くなることが多く、もしかして過眠症なのでは?と疑っていたくらいです。

高校までは部活のために早起きしていたとはいえ7〜8時間の睡眠時間を確保していましたしね。

ただ、私の、おそらく概日リズムがかなりの夜型生活向けであることについては別の記事でこれまでも書いてきましたが、
(リンクなどは最後に貼っておこうと思います)

今から考えてみると、その当時の生活が自分自身の概日リズムとあっていなさすぎた結果「睡眠負債」が溜まっていたからこそいつも眠かったのではないか、と思ったりもします。

ちなみに「睡眠負債」とはスタンフォード大学のWilliam C. Dement 教授という人が提唱した言葉で、

日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼす状態を指す言葉のようです。

ちなみに、睡眠の負債が積み重なりすぎて「債務超過」の状態になれば日々の仕事や生活でのパフォーマンスが下がる他、うつ病やがん、認知症などの質病につながる恐れがある、ともいわれています。

「十分な睡眠時間」というのは概日リズムが個々人の遺伝子によって定められているように、やはり十人十色なのかもしれませんが、

2003年にペンシルベニア大学で行われた実験で、6時間睡眠×2週間を続けた被験者グループの脳の働きが2晩徹夜したグループのそれと同程度であったという結果が出ていることから、

毎日6時間は多くの人にとっては睡眠時間としては短い、といえるのかもしれません。

わたしの場合はですが、社会人になってからは、平日は6時間程度眠り、休日に代わりに12時間ほど眠ってしまうような生活も送ってきましたが、

歳をとり、そんな社会人としての生活の中でいろんなことが積み重なった事もあり、休職を機に今はもう少し自分の概日リズムに寄り添った生活をするようになった気がします。

とはいっても、完全夜型生活だと色んな側面でままならないことが多いので、

自分が朝から夕方までの一般的な勤務に耐えられる限界の日数を把握して
(連続4日を超えると夕方から微熱が出るようになったりしてしまうので)

うまく休日や、遅めの時間にスタートする仕事を合間で取り入れてみたりと、

生活に困らない程度に調整しながら、という感じではありますけどね。

2019年は特にこのあたりの把握・調整、職場との相談に時間をかけてきたので、

今では随分と身体が楽になったように思います。

もしかしたら「睡眠負債」というのは単純にどれだけ睡眠時間を取ったか、とか、その睡眠の質がどうであったか、といった側面だけではなく、あまりに本人の概日リズムからかけ離れた生活を続けることでも貯まるものなのかもしれませんね。

その辺りの研究結果ももしかしたらすでに出ているのかもしれませんが、見つけたらまた記事を書こうかな、と思います。

ちなみに、どうでもいい補足情報かもしれませんが、丸一日オフ!という日に目覚ましをかけずに就寝すると、途中でトイレに起きるくらいはありつつも、最長18時間程度眠っていられます(笑)

さすがにそんなに眠り続けるのは、せっかくの休日なのにもったいない気がするので、睡眠負債が貯まりすぎる前に、もう少しこまめに休養を挟むようにしたいところではあります。

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人はどれくらい眠らずにいられるのか?

80年はあると考えたときに、人生のうち、個人差はあれど約26年間も眠っているという数字を見ると、

なんとかもっと睡眠に費やしている時間を有効活用したい!と考える方は一定層いらっしゃるかと思います。

では、人はどれくらい眠らずに起きていられるのか?

こちらについては、1964年にアメリカのサンディエゴに住む男子高校生が樹立した264時間12分(11日と12分)というのがギネス記録として残されています。

一応もっと長い時間不眠にチャレンジしたという記録もあるようですが、

このサンディエゴの男子高校生による実験にはスタンフォード大学の睡眠学の教授も立ち会っていることから、信憑性の面でこの記録が採用されているみたいです。

ただこの実験中に被験者の高校生がどうなったかというと、

最初の2日は眠気と倦怠(けんたい)感に襲われ、

4日目には自分が有名プロスポーツ選手であるといった誇大妄想をするようになり、

6日目には幻覚、9日目には視力の低下や被害妄想などが生じ始め、

最終日あたりには極度の記憶障害などがみられたようです。

ちなみに、身体面(首から下)には大きな問題は生まれなかったといわれていますが、

やはり極端に睡眠を避けた生活を送ってしまうと、いろんな方面で影響が出ることは見て取れるかと思います。

ちなみにこの高校生の少年、11日と12分連続で起きていた後は約15時間ほど爆睡したのち、

特に記憶障害や不眠症や精神的な面での後遺症を残すことなく、これまで通りの生活を送れるようになったそうです。

15時間程度で済んだと見るか否かは意見の分かれる所かもしれませんが……

半日程度寝ることで回復したのはあるいは彼の若さも影響しているのかもしれませんね。

また、これまで睡眠、というよりも眠らせない実験というのは動物などを用いて行われてきましたが、

この高校生の場合、彼を眠らせないためにサポートしてくれた友人たちは散歩に連れ出したり励ましの声をかけたりと、ストレスになるような要素が少なかった事も、彼に後遺症が残らなかったひとつの理由なのかもしれません。

ラットの実験などでは体重や活動量の減少、免疫機能の低下、体温低下や副腎皮質ホルモン(ストレスホルモン)の多量分泌などがみられ、2週間程度で敗血症による死亡という悲しい結果になってしまった例もあるからです。

ちなみに、自分の場合は「24時間程度の断眠」が限界値なのかなぁと感じています。

仕事の都合などで連続して朝〜夕方、夕方〜翌朝、あるいは夕方〜よく夕方まで、という勤務の仕方をした事もありますが、

判断力などがやっぱり著しく低下しているのを肌で感じましたね。

もちろん翌日は完全オフとし、半日強の睡眠を要します。

やはりどんな動物であれ、活動していくには睡眠が大事。

安易に断眠の実験してみない方が良い、とも言えるのではないでしょうか。

睡眠と断眠と概日リズムと、まとめ

というわけで、ここまで睡眠と断眠と概日リズムについて色々書いてきました。

人が活動していく上でどうしても切り離すことができない睡眠との関係。

自分に合ったリズム、質、時間に寄り添うことができる生活がもっと実現しやすい世の中になることを願っています。

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この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)