午前10時前の就業開始は拷問に等しい?英研究結果からの考察

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藤代あかり(@akari_fujishiro)です。

以前、とある研究結果に関するニュースを見て、超夜型人間から見た「こんな働き方が認められるようになったらいいな」といった内容の記事を書きました。

で、上記の記事で触れた内容の続報のような(?)研究結果がまた発表されたということを目にしたので、今回もまた思うところをしたためてみようと思います。

該当のニュース記事はこちら。

※なお、今回の記事は医学等の専門的な知識を持たない一個人の体験などに基づいた内容です。あらかじめご了承のほどお願いいたします。

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55歳以下の成人には合わない9~17時という就業時間

人間には「概日リズム」という人間の体の中で起きる睡眠・覚醒サイクル、体内時計を制御する遺伝子があります。

この遺伝子の働きによって、光などのさまざまな信号を検知し、体に「夜だ!眠ろう!」という信号を送るメカニズムなどが成り立っているわけです。

で、この概日リズムに関して以下のことがわかった、というのが今回の記事の趣旨なわけです。

英オックスフォード大学の研究者によれば、午前10時前の就業を強制することは拷問に等しく、従業員の体調不良や疲労、あるいはストレスの原因になるそうだ。

55歳以下の成人の概日リズムは、一般的な9~17時という就業時間とはまるで一致していない。このために、従業員のパフォーマンス、気分、精神衛生に対する「深刻な脅威」となる。ポール・ケリー博士は、人間の自然な体内時計に合わせて、職場や学校などの開始時間を抜本的に変化させる必要があると主張している。
引用元:午前10時前の就業開始は拷問に等しく、従業員を病気にする(英研究)

前回の記事『朝型夜型は遺伝子で決まっている?〜夜型人間の未来についての考察〜』でも書きましたが、

朝型の人間と夜型の人間とでは、この遺伝子の働き方、メカニズムに違いがあることが研究結果で判明しており、

また遺伝子の働き方やメカニズムによってよいパフォーマンスを発揮しやすい概日リズムが決まっている以上、それを意志などでコントロールすることは難しいということもわかっているのです。

睡眠が適切に取れていないと、どうしても仕事のパフォーマンスというものは落ちてしまいます。

体調にも、メンタル面でも、大なり小なり影響が出てしまいますからね。

私の場合は、仕事でのストレスで心身の調子を崩す→朝型の生活を維持できなくなる→それでも無理に合わせようとして結局また調子を崩す

という、卵が先か鶏が先か、休職→復職→休職→正社員を退職→自分に合った生活時間帯の日雇い型労働に従事という流れで現在に至っています。

若いうち、20代のうちはたしかに無理をしたら頑張れたかもしれないけれど、そもそも、遺伝子レベルの問題に抗ってまで必ずそうしなければならないのか?と、これまでを振り返ってみると、そんな風に感じるのです。

なので、この多様化・働き方改革の時代に、こうした研究が進むことでもっとフレキシブルな、柔軟性の高い働き方が広く一般的になってくれたら嬉しいな、と経験上、そう願わずにいられません。

また、そもそも日光などの光による刺激も概日リズムに作用すると考えると、日の出日の入り時刻の変わる夏と冬も関係なく始業時間が同じ、という状況も不自然なのかもしれませんね。

ところで、ご年配の方などからはよく
「歳をとると自然と朝早くに目がさめるようになる」
といった言葉を聞きますが、55歳という今回の研究結果に出てくる年齢というのはそのことに対するひとつの目安なのかもしれません。

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学生にも当てはまる?始業時間と成績の関係

また、今回の研究結果で面白いと感じたのが、小学生〜大学生までの児童生徒に関しても調査対象としていることですね。

かつて学校の校長を務めていたこともあるケリー博士が、その学校で授業の開始時間を8:30から10:00に変更してみたところ、最高成績が19%向上したとか。

16歳の高校生の場合は朝10時以降、大学生の場合は朝11時以降を授業開始時間とすると最もよいパフォーマンスが発揮できるという結果も出ているようですが、個人的には納得する部分も多いです。

自分の学生時代を振り返ってみても、午前中の授業の集中できなさといったらなかったなぁと今懐かしく思い出しているのですが、

私のように、学生の頃の授業中ってなんであんなに眠かったのか、と疑問に感じたことある人も多いのではないでしょうか?

私のように、夕飯後〜就寝前までという時間が一番学習に対する集中力が高い、というのもまた一般的ではないのかもしれませんが、

授業中のあの異様な眠気にも、夜更かししたとか他の要因も様々あるでしょうけど、そもそも人の体内時計のリズムと授業の設定時間があってないのよ!という一応は理由らしきものがあったとも言えるのかもしれません。

日本の場合、公立の学校での一斉実施は難しいかもしれませんが、私立の学校では、もっとこうした研究が進んだ結果妥当と判断されれば、授業時間の変更、といった事例も発生するかもしれませんね。

まだ朝8:30からの授業で消耗してるの?的な時代が来たりして(笑)

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午前10時前の就業開始は拷問に等しい?まとめ

日本でフレックスタイム制が導入されたのは1988年。

とはいえ、一般職の国家公務員の場合は労働基準法が全面適用外だったり、

フレックスタイム制といいつつ、多くの企業では
「○○時〜○○時には会社にいること」
といった、コアタイムというものが採用されていたりします。

夜型人間にとって好ましい働き方もなくはないですがやはり昼間を中心とした働き方よりは選択肢も少ないし、

役所や銀行など、夜遅めの時間でも行けない場所というものもある現状。

「遺伝的傾向に合わせたライフスタイルの確立」

といった側面から、労働環境以外でも、朝型・夜型の人々双方が自分に合ったライフスタイルを築いていける世の中になったらいいなぁ、と。

今回もそんな風に感じた記事でありました。

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