2018年連ドラ版&映画『おっさんずラブ』 2016年単発ドラマ版との違いなど

テレビドラマ

2018年の「新語・流行語大賞」ベスト10選出など、この年の代表的な作品ともいえる『おっさんずラブ』。

実はこの2018年に放送された連続ドラマ版の前に2016年に単発ドラマ版が放送されており、ずいぶん前に当ブログでもピックアップして紹介していました。

ドラマ『おっさんずラブ』(2016年単発ドラマ版) ブームはここから始まった
2018年の流行語大賞にノミネートもされたドラマ『おっさんずラブ』。 主演の田中圭さんはもちろんのこと、上司の黒澤武蔵...

この度ようやく連続ドラマ版(シーズン1)と、その続編となる映画を観ることができたので、今回は単発ドラマ版との違いなども含めて紹介していきたいと思います。

2018年連ドラ版&映画『おっさんずラブ』概要

今回紹介するのは、2018年にテレビ朝日系列において放送された『おっさんずラブ』シーズン1、およびその続編として公開された映画『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』です。

2016年に放送された単発ドラマ版については以下の記事で紹介していますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

ドラマ『おっさんずラブ』(2016年単発ドラマ版) ブームはここから始まった
2018年の流行語大賞にノミネートもされたドラマ『おっさんずラブ』。 主演の田中圭さんはもちろんのこと、上司の黒澤武蔵...

2018年放送の連ドラ版『おっさんずラブ』シーズン1のあらすじは以下の通りです。

不動産会社の営業所に勤める春田創一(はるたそういち/田中圭さん)が、ひょんなことから上司である黒澤武蔵(くろさわむさし/吉田鋼太郎さん)が自分の隠し撮り写真をスマホの待受にしたり会社のパソコンに溜め込んでいたことを知ってしまうところから物語はスタート。

春田に秘密を知られたことで、長年心の中に留めていた春田への想いを告白する黒澤。

一方で、本社から春田のいる営業所に異動して来た牧凌太(まきりょうた/林遣都さん)は、

母親が一向に自立しない自分に愛想を尽かして家を出ていってしまった、ということに困っていた春田からルームシェアを提案され、快諾。

そして牧は次第に春田への想いを募らせていき、黒澤が春田にアプローチしたと知って対抗意識を燃やし、春田に告白する。

これまで恋愛対象は女性だったため、2人の想いに戸惑う春田。彼は2人に対してどんな結論を出すのか…?

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2018年連ドラ版&映画『おっさんずラブ』のレビュー・感想

単発版を最初に観ていたので、連ドラ版を観てみた第一の感想は「連ドラ版と単発版ではおおまかな流れは変わらないな」でした。

まぁ春田と黒澤に関しては演じた役者さんを含めて続投だったので、所属先の会社をはじめとした環境面での設定を多少変えても印象は変わらないよね、といったところでしょうか。

田中圭さんの困り顔が大好きな私としては(言い方)その辺りも健在で、連ドラ版もとても楽しめました。

単発ドラマ版よりダメ男度が増したような気もしますが、一生懸命で嘘がつけなくてお人好しでまっすぐな春田の人柄との絶妙なバランスで、母性本能(?)をくすぐるキュートさを醸し出しているようにも思います。

違いがあるとすれば、単発ドラマ版では春田と、彼に想いを寄せる黒澤&春田とルームシェアしている後輩くんという三角関係にほぼ終始したストーリーだったのですが、

(ちょっとだけ春田といい感じになる女性の存在も描かれてはいましたが)

今回は春田に想いを寄せるが故に離婚を決意した黒澤の奥さんや、本作で「春田とルームシェアしている後輩くん」の役割を担うことになった牧の元カレなど、

メインの3人以外の登場人物たちの物語も楽しめるようになっていた点でしょうか。

特に単発ドラマ版では黒澤は離婚済みで、奥さんはどんな感じだったんだろうと気になっていたので、キャラクターや物語との絡み方も含め、ここに関しては大満足です。

他方、春田といい感じになる女性、として今回は幼馴染の荒井ちず(あらいちず/内田理央さん)が登場するんですが、

いい感じになる、と絡めておいて単発ドラマ版よりもその後の扱いが雑じゃない?!と個人的に感じていて、そこは少し残念に思いました。

ただ、脚本を手がけた徳尾浩司氏曰く「男性同士の恋愛の中で萌えを提示するというよりは、男女の恋愛と同様に『恋愛ドラマを描く』というところが出発点だった」「同性同士だから面白いのではなく、少女漫画的な表現におっさんが真摯に取り組んでいるから面白いと気づいた」とのことなので、

劇場版を含め、そうした意図や背景に基づいて楽しめる作品なのではないかと思います。

(意図せず視聴者を傷つける可能性があるとして、本作ではLGBTの悩みや葛藤といった描写は避けられている、とのことなので、現実にそうしたセクシャルマイノリティとして生きている方々とその周辺の諸問題とは切り離した位置に本作はある、という捉え方をしたほうがいいのかな、とも思います)

最後に、春田と黒澤は再度続投となるものの、再び舞台を変えたドラマの新シリーズ『おっさんずラブ-in the sky-』が2019年に制作されているのですが、

それぞれに確かに楽しめはしたものの、単発→連ドラシーズン1で後輩くんの役割を担う人が変わったことでもちょっとモヤっとしたことがある身としては、

果たしてシーズン2は観るか否か…とちょっとまだ悩んでいるところではあります。

もし今後見る機会があったら、本ブログでまた取り上げたいと思います。

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2018年連ドラ版&映画『おっさんずラブ』まとめ

というわけで、2018年連ドラ版&映画『おっさんずラブ』を紹介してきました。

ちなみに『おっさんずラブ』ですが、Amazonプライム会員はプライム・ビデオで鑑賞することができます。

よかったらぜひこの機会に観てみてください。

この記事を書いた人:藤代あかり(@akari_fujishiro)